Batu Caves(バツーケーブ)への再訪問。 [観光]
6月12日(金曜日)
昨晩は良く眠れた。やはりエアコンのお陰である。
今日の宿代を払いにフロントに行くと中国系のおじさんがいて、AC付きシングルが空いたので換えるかと聞く。料金はRM30である。もちろん換えてもらった。(因みに今までのダブルベッドAC付きはRM44であった。RM40は間違い) 親切なおじさんだ。部屋は当然狭くなるが、ベッドは割りと大きく、それに同じ鏡台付き机もある。充分である。
今日はBatu Caves(バツー・ケーブ)という場所に行ってみるつもりだ。また、次の移動地へのバスチケットも購入したいし、心細くなってきたマレーシアリンギット(RM)も入手したい。
両替商がある場所は比較的インド人を多く見掛けるBangkok Bank(バンコク銀行)の前、というか裏の通りであった。ホテルのおじさんに教えてもらったBatu Cavesへのバス(#11)の出発バスステーションでもある。何軒かあるうちの見た目が良さそうな一軒に入るが、両替は午前10時からとのこと。時間がまだあるので、まずはバスチケットを買うべく、Cameron Highlands(カメロンハイランド)からのバスが到着したPuduraya Bus Terminal(プドゥラヤ・バス・ターミナル)に行く事とする。
インド人の人達とその店が多い通りを眺めながらPuduraya Bus Terminalに向かうが、自分ながら不思議な、あっと驚く体験をした。方向感覚を完全に、全く見失ってしまったのだ。
方向感覚があまり良くない人がそれなりにいることは、自分の今までのいろいろな人との付き合いで判っている。それらの人達はもとより、恐らく普通の平均的な人達の方向感覚よりも自分のそれは割りと良い方だと思う。地図を見れば大体大丈夫だし、土地勘も働く方だ。そう思っていた自分が、このPuduraya Bus Terminalを目の前にして、完全の方向が判らなくなってしまったのだ。前にあると思っていたものが後ろに、右にあると思っていたものが左にある、という感じだ。
これはあくまでも個人の感覚だが、ここKLの道路の作りにその原因があるのではないかと思う。道路が必要以上に曲がりくねっているのだ。20数年以上も昔、初めてKLに来た時にも同じ感想を持った。嘘か本当か分からないが「これは昔の王様が敵の攻撃を弱める目的で意図的にそうしたのだ」という説明を聞き、なるほどなと思ったものである。いずれ今回も見事にしてやられたという感じである。
Puduraya Bus Terminalの二階には初めて行ったが、かなりの人ごみでびっくりした。バスで移動する人達がどれほど多いかということである。自分のバスチケットは走っているのを良く見かける大手(多分)のバスにした。しかしチケット売り場を歩いていると、それはそれは頻繁にチケット売りの呼子さんに止められる。JBはどうだ、Penangはどうだ、等々である。皆、歩合制なのであろうか。チケットを購入した大手の会社の端末を覗いていると、目当てのバスのシートがすでにかなり塞がっていた。早めに購入しておいてラッキーであった。
両替商に戻る前に、Jalan Cleng Lock(ジャラン・クレン・ロク)という大通り沿いに見つけたインド料理店に朝食を取りに入った。名前が分からず頼むのに一苦労したが、Indian Pancakeである。Cameron Highlandsで食べて以来気に入っている。ミルクティーと合わせてRM2.4であった。美味しいコーヒーと一緒にマックで朝食でも取るかと考えていたが、やはりそれよりもかなり安い。
これは屋台で飲んだ豆乳。RM0.80. 実は飲んでから豆乳だと分かった。美味しかった。
違う屋台の写真だが、こんな感じで売っている。
両替商に戻り両替してもらう。Penang(ペナン)滞在時みたいに数件尋ねて調べてからという事はしなかった。それでもまずまずのレートだったと思う。日本円は28円/RMで換えられた。
そのすぐ前がBatu Cavesへのバスステーションであるが、#11のバスがタイミング良く止まっている。急いで乗るが、結局そこで10分位待たされる。ある程度客を集めてから発車するらしい。だが車内はすでにエアコンが入っているので気持ちよい。バス料金は片道RM2.0であった。
バスは出発から1時間程度でBatu Cavesに到着した。猿を眺めながら長くて急な階段を登ると、そこが洞窟の入り口である。階段の手前には巨大な金色の女神像(多分)がそびえ立っている。20数年前に始めて訪れてから二度目の訪問だが、昔はこの巨大な像は無かったような気がする。しかし記憶はあやふやである。洞窟の中は湿っぽくてカビのような臭いがしている。宗教の対象として崇めるだけあり、内部は広くて高く、方々に祠のように様々な神々が祭ってあるようだ。猿の他に鶏や猫もいるが、観光客には猿の人気が圧倒的なようだ。
動画も撮って見た:
これはSime Darby(サイム・ダービー)という会社の本社だと思う。高速道路沿いのPalmtree(パームツリー)畑で良く見かけたブランドなので、何かと思っていた。Internet(インターネット)で少し調べてみると、もともとはSime氏というスコティッシュ男性とDarby氏というイギリス人男性が1910年に設立した会社のようだ。それが今はマレーシアの会社となっている。こういう形態の企業等がマレーシアにはかなりあるのではないか。
帰りもバス#11で帰る。だがダウンタウンに入ってから、SOGO(ソゴー)デパート近くで降りた。エナメルバックの物色である。それにしても館内はスカーフを頭に巻いたマレー系のご婦人方が圧倒的に多い。一体何かのマレー系住民だけの休日なのであろうか、それともSOGOデパートがマレー系住民のみに特別優待割引をしているのか。不思議だ。
SOGOからは大通りであるJalan Tuanka Abdul Rohman(ジャラン・トゥアンカ・アブドゥール・ロフマン)という、そう簡単には覚えられそうも無い長い名前の通りを南に下るが、途中で見覚えのある建物に出くわす。Coliseum Cafe(コリセウム・カフェ)というレストランだ。以前に何度かここでシズリングステーキをご馳走してもらっている。偶然の再会だ。腹も空いていたのでステーキを久しぶりに食べようかなと店内に入りメニューを見るが、さほど安くはない。ご馳走いただいた時には値段などあまり気にしないが、いざ自分で払う段となると二の足を踏む。節約旅行であれば尚更だ。記憶する味の方もアメリカンステーキに遠く及ばない味だったと思う。結局、カウンターでドラフトビールを頂く。RM8.7. これは美味しかった。
通りをまた少し南に歩くと、大きな国旗が空高く掲げられたDataran Merdeka(ダタラン・メルデカ)という公園が現れた。1957年8月31日にイギリス国旗が降ろされ、初めてマレーシア国旗が掲揚された場所であるとのこと。しかし、あまり興味も無く、日差しも強いので川沿いの木陰の道を今度は辿った。
川沿いに歩くとCity Point(シティ・ポイント)という建物があり、そこに小さなフードコートがある。またインド料理であるRoti Naan(ロティ・ナン)とTandori Chicken(タンドーリ・チキン)、それとMango Juce(マンゴジュース)を飲んだ。全部でRM10.4。まずまずの味だったが、Mango JuceがRM4と高かった。
そこから濁った川に掛かる歩行者用者用の橋を渡り、行き着いた先がPasar Seni (Central Market)(パサーセニ セントラルマーケット)という場所だった。昔はKL市民に食料を供給する大きな市場だったようだが、今は観光客用のショッピングモールになっている。
宿には午後4時頃に辿り着いた。扇風機を朝に頼んでいたが部屋には無いようである。するとフロントの中国系おじさんが部屋にやってきてエアコンのスイッチを入れたよ、とのこと。本当は午後5時からがエアコンのスイッチの入る時間なのだが、気を使ってくれているようだ。親切なおじさんだ。シャワー・洗濯をして暫く部屋で寛ぎ、午後8時半過ぎに夕食を取りに外出する。
今晩も昨晩と同じ中華屋さんである。チャーハンを食べたいと思うが、何かもう一つと考えて、店のおばさんに進められた揚げ餃子を食べる。中国茶と合わせて、全部でRM13であった。ちょっと高いがチャーハンは量も味も文句なしだった。揚げ餃子も海老が入っていてぷりぷりして美味しい。ここでは恐らく外れはないものと思う。
宿の移動。 [宿]
6月11日(木曜日)
目覚ましは8時半にセットしたが、その前に目が覚めたようだ。昨晩から決めていたが、新しい宿を探すために外に出る。
Jalan SultanにRM120のSwiss Innを見かけていて、結構良いかなと思っていた。RM120とはかなりの出費になるが、致し方ないであろう。しかし、その近くに行くとBackpacker's Travellers Innというゲストハウスがある。見るだけ見ようと思い、まずは中に入ってみる。Oasis Guesthouseではスタッフのあまりのひどさに辟易していたが、ここの受付は女性で応対もビジネスライクで良い。エアコン付きの部屋、または換気扇のみの部屋が空いていて、どちらも見せてもらうが、RM40のエアコン付き、ダブルの部屋にする。インターネットはPC所有の無線LAN利用でも、RM5/一日の使用料金が取られる。都合RM45/一日である。SD GuesthouseのRM16、Daniel's LodgeのRM25、Oasis GuesthouseのRM20に比べれば高いが、普通のホテルに比べれればそれでもはるかに安い。
部屋の床はコンクリートむき出しで綺麗な印象ではないが、広いし、鏡台代わりの机と椅子も置いてある。ここに決め、早速Oasis Guesthouseに戻りチェックアウトすることにする。
荷物をまとめてフロントに行くと、マネージャー氏がソファに横になっている。鍵を渡そうとしても立ち上がる気配もない。昨日チェックインする時にうかつにも二日分のRM40を渡していたので、RM20を戻すように言うと、今はキャッシュがないという。お昼の12時から2時までの間にまた来いとのこと。ごにょごにょとはっきりしない英語で、ソファに横たわったまま面倒くさそうに話す。もうこれはRM20を最悪諦めるしかないかと思いながら、とにかくOasis Guesthouseを後にする。
手入れは良く行き届いていない、スタッフもどうも真面目とは見えない、インターネットも繋がったり、だめだったり、夜中に大きな叫び声がしたり、通路がやたらと暗かったり、安いだけあって大変な宿だなという感じである。(あくまでも個人の印象なのでご容赦のほど) 正直、玄関を出た時にはほっとした。新しい宿、Backpacker's Travellers Innも値段差を大きく越える綺麗さはないが、それでもスタッフや掃除の具合など、宿としての機能はきっちりしている気がする。まだ見た目だけだが。
新しい宿に腰を落ち着け、シャワー・洗濯をする。ここもシャワーはあまり良くない感じだが、もう贅沢は言えないであろう。ほっとして時間を見ると12時少し前。外出を兼ねてRM20の受領のためにOasis Guesthouseに赴く。そうするとフロントに数人のバックパッカー達がたむろしている。聞くと、マネージャー氏が4階のPCのメンテナンスとやらで行っていて、彼が帰ってくるのを皆それぞれが待っているらしい。他のマレー系スタッフもいたが、彼は床に座ってタバコをふかしたりビールを飲んだりしているだけで、どうも役には立たないようだ。客の連中はスタッフの対応の悪さにもう慣れているようで、笑いながらそれを冗談にしている。
彼らと話をしながら待つが、なかなかマネージャー氏が戻ってこない。そのうち、客同士、イギリス人らしい白人女性と、英語圏ではないと思われる、見た目は中東系のがっしりとした男性が口論を始めた。どうも、男性が白人女性の昨晩の騒がしさに丁寧な口調でクレームを付けたようだ。そうすると白人女性が大変な剣幕で、汚い言葉を使って男性に反論し始めた。そのうち、男性も堪忍袋の尾が切れたようすで、もう一度その口の利き方をしたら叩きのめすと言い始めた。こんなところでトラブルに巻き込まれては詰まらないと思い、彼らの口論に水を指すように大きな声で、役に立たないスタッフにまた戻ると声を掛けて外に出た。いやはや、本当に大変なところである。チェックアウトして本当に良かったと感じる。
モノレールに乗ってBukit Bintangというところに行く。BOHの紅茶 Clove & CardamomをCameron Highlandsで買いそびれていたが、KLの街で気を付けて見ているがなかなか見つからない。そのためBOHのKLの電話番号を調べて今朝SkypeTELして聞いてみた。営業の人に電話を回され、地元の何だか良く分からない英語の発音を何とか理解して、Lot10というショッピングモールのIsetanに売っていると聞き出した。そのLot10がBukit Bintangにあるのだ。
そのIsetanに入ってみると前に何回か来た記憶が蘇った。多分随分前のはずであるが、あまり変わっていない気がする。紅茶コーナーで見ると確かにお目当てのClove & Cardamomが売っていた。値段は他の紅茶のいくつかと同じでCameron HighlandsのBOH Tea Shopと同じ値段であった。RM14.5.二缶購入する。
朝食を取っていないのでお腹が空くが、マックが目の前に見える。またまたBig MacのValue Mealを食べてしまう。体が、牛肉、チーズ、生野菜を求めているのであろうか。いずれ、美味しいのだから仕方ない。
帰り道、またOasis Guesthouseに寄る。今度はマネージャー氏が他のマレー人と思われるスタッフと、ソファに横になって穏やかに雑談をしていた。さあどうなるか、と思ったが、あっさりRM20を返してくれる。すぐに、さようなら、である。
宿の部屋に戻りベッドに横になるが、良く見ると先客のものと思われる髪の毛が付着しているようだ。掃除のおばさんに言ってすぐに代わりを持ってきてもらう。この程度は致し方ないであろう。ついでにエアコンが入った時に備えてブランケットも持ってきてもらう。
お昼過ぎだったので、Wireless LANのWEP Keyを更新しなければならない。事務所に赴き、RM5の支払いと引き換えに新しいWEP Keyをもらう。接続は普通に気持ち良く出来た。
まだ部屋はエアコンが入っていない時間帯だが、扇風機の弱風だけでも十分に心地良い。心地良くブログの更新分アップの作業をする。エアコンの入る時間帯は午後5時から翌日の午前9時となっている。楽しみである。
エアコンは午後5時に予定通り入ったようだ。心地良い空気が流れて肌がさらさらとしてくるのが判る。お金で買った文明の利器による快適さだが、文句なしに心地良い。
夜、午後8時位に夕食を取りに外に出る。今晩の夕食は昨晩見て気になっていた中華料理屋だ。宿を出て通りを左に何軒か行くとすぐである。外で豪快に中華なべを使って料理している。メニューを見ていろいろと考えるが、値段もあるので、Pork Rib Noodleという料理にする。これだけでは足りないと思いFried Riceも頼もうとすると店のおじさんがToo muchだと言う。代わりに白飯小椀を頼む。アイス中国茶を入れて全部でRM10だった。Pork Rib Noodleは豚肉が美味しかった。味全体もずば抜けたという訳ではないが十分に美味しい。
食事の後、これも昨晩見て気になっていたDurian Icecreamを食べる。ホテルの隣位にある中国版ジャーキーのお店である。RM2.0. Durianは昔20数年前にやはりMalaysiaで本物を少し食べた事があるが、このアイスの味でそれを十分に思い出した。内容量上は4%のみであるようだが十分である。これでDurianも制覇としたい???
宿に戻り足だけ洗って患部に軟膏を塗る。嗚呼、それにしてもエアコンが強すぎず弱すぎず、心地良い。
KL到着で暑さによる不眠が再発。 [滞在中の問題]
6月10日(水曜日)
昨晩、寝入りばなはあまり寝付けなかったが、その後は割りとよく眠れ、目覚ましで6時半に起床。シャワーを浴びてヒゲを剃り、パッキングを完了させて、7時半頃に宿をチェックアウトする。Daniel's Lodgeには6月4日から6泊したことになる。Father's Guesthouseのあのシングルを見ると、結局ここでも良かったなと思う。
まだ少し早いのでバスターミナル近くのインド料理屋でまたIndian Pancake Plain + Milk Teaで朝食をとる。RM2.4. この値段にして十分な朝食と思う。
バスターミナルに行くとすでにバスの周りに人が集まっている。KL行きかと思ったらPenang行きであった。バックパッカーが多い。
KL行きのバスは少し古い感じのするバスである。結局VIPのバスでは無かったのであろう。値段相応という感じだ。乗客は自分も入れて7名程度であった。バックパッカーは英国人か豪州人のような赤毛の白人男性しかいない。何故か荷物室が使えず、荷物は車内に持ち込めとの事。重い鞄を苦労して車内に持ち込み、自席の隣に押し込む。
Tanah Rataを出発して次の町のRingletで新たな乗客を乗せる。全て現地の人たちで20人程度が乗り込んできた。その後、道は大きな山間の渓谷の縁をくねくねと果てしなく下る。道路際には電気も水も来ていない様な人家が点在している。道行く人達を見ると、所謂、原住民のように見える人達も多くいる。Ringletから乗り込んだ人達の多くは、バスが曲がりくねった道で激しく揺れているにも関わらず眠りについている。恐らくこのKLへの道程には慣れているのだろう。
ようやくと山間から平地へとバスが入っていく。しかし、高速道路が見えたかと思うと、何故かバスは看板も何も無い人家の庭先へと入っていく。よく見ると他のバスが複数台止まっており、バスの整備工場のようになっているらしい。何をするのかと見ているとエアコンガスを充填し始めた。運転手が車内に戻り、開けてあった天井の空気取り入れ口と、運転中もずっと開けてあった乗降ドアを閉める。どうも高速に入る前にエアコンを効く様にしたようだ。その後、高速に乗ったバスはゆっくりとだがKLに向けて走り続けた。KLまで140KMの看板が見える。バスは70Km/h程度では走っているだろうから、後2時間程度でKLに着くであろう。途中、以前のMelakaからPenangへの移動の時か、あるいは今回のJBからPenangへの移動の時に立ち寄ったのと同じ、高速から外れた小さな食堂によって小休止をした。
久しぶりに見るKLはさすがに大都会だ。最近ゴミにうんざりしているせいか、つい目が清掃状況に行ってしまうが、見えるところにはゴミが落ちていない。街のイメージにも影響するであろうから、清掃にも恐らく力を入れているのであろう。
Pudurayaのバスターミナルの通り向かいに下車をする。時刻はお昼の12時半少し過ぎ。ほぼ予定通り、4時間半での到着となった。
予想はしていたが、車外に出ると、途端に熱さと湿気を感じる。少し歩くとすぐに背中に汗が流れ始める。WEBページから手帳に書き写した地図を見て検討をつけ、通行人の人達にPetaling Streetを聞きながら歩いていく。一度方向を失い少し遠回りするが、目的のOasis Guesthouseに辿りつく。二階(こちらでは英国式に1階をGround Floor,二階を1st Floorと呼んでいるが…)への階段を思い荷物を抱えて登って行く。フロントにいる男が電話で予約を取ってくれたマネージャー氏らしい。悪い男ではないようだが、かなり無愛想だ。部屋は4階、中に入ると以外に涼しい感じがする。シングルベッドで一泊RM25である。当然、バス・トイレは共用だ。
荷物を落ち着け、E-mailをして、フロントで受付をして鍵を受け取る。その後、早速食事を取りに外に出る。Petalingの通りを通ってマックに入り、Big Mac Mealを、飲み物とフライをサイズアップして食べる。RM9.6. その美味しいこと!! 正直なところ、ほっとする味だ。牛肉も、チーズも、それと生野菜もかなり久しぶりである。
コーラをリフィルしてもらい(マレーシアでもアメリカのようにリフィル出来るとは知らなかった)、飲みながらPetalingの店を眺めながら歩く。物色しようと思っているエナメル鞄もあるが、やはり偽物であり作りも何となく安っぽい。値段は値引きしてRM55との事。宿の近くのデパートに入り、水を5Little RM6.8で買い、一旦宿に戻る。
宿でシャワーを浴びながら洗濯をする。お湯はなくて水だけだ。またシャワーヘッドも貧弱で角度を調整しようとしたらぼきっと取れてしまった。洗い物をベランダのようなところに干そうとするが、ベランダを見て、そのゴミの多さに唖然とする。見えないところだが、それにしても汚いままほったらかしのようだ。
部屋で暫く本を読んだ後、モノレールでショッピングセンターに出かける。近場のモノレールの駅はMaharajalelaというところで、そこから二駅、RM1.2のImbiというところで降りてTimes Squareというショッピングモールに行く。エナメル鞄を探すがなかなか良いのがない。日本で良く見掛けるアディダスだナイキだなどのエナメル鞄を売っている小店を見かけるが、やはりそれらは偽物だという。値段もPetalingと同じでRM55だ。偽物は偽物で相場があるようである。
これは本物と思われるコンバース。
8時半過ぎ、Petalingに戻ると、日本の何々商店街のように屋根が掛けてあるPetaling Streetの通路がほぼ全て出店で埋まっていた。あっという間にすごいものである。しかし、出ている売り物は日中の店のものとあまり代わり映えしない。正直、これを見て楽しいのだろうかというところが感想である。台湾の夜市みたいに食べ物の屋台とかが沢山出るともっと面白いのであろうが。
混雑を早々に抜け出して夕食を探し始める。なかなか良いところが見つからず、バスでKLに着いた時に見かけたBurger Kingに行って、久しぶりにWhopperでもと思うが、何故か見つけられない。結局、Jalan Sultan通りに出ていた肉骨茶の屋台で食べる。肉骨茶も久しぶりだが、美味しかった。小椀ご飯と中国茶が付いてRM9.2だった。その後、もう少し南の通りに行くと、また違う中華料理系が何軒か出ていた。そのうち試してみたいものである。
宿に戻り、暫く読書してからPCをしようとするとInternetに繋がらない。新しくOasisapというアクセスポイントが出てきていてフロントに行って聞くと有料だと言う。確か無線LANは無料と思っていたが、RM2.0を払ってWEP Keyをもらう。しかし、これも繋がらない。どうなっているんだろうと思ったが、正直フロントと話すのはこりごりの感じもする。
0時、眠ろうとするが、暑くて眠れない。チェックインした際は少しは涼しい感じもしたが、やはり建物が熱を持つのであろう。部屋の変てこな観音開きの窓を少し開けるが変わらない。何とか寝ようとするが1am過ぎには諦めてしまう。夜が明けたらエアコン付きの部屋を検討しようと決める。
眠れないので宿を出て24時間やっているであろうマックに向かう。通りは真夜中過ぎで人気も少ないが、宵っ張りの人達が方々にいる。その人達用の屋台もあるようだ。ゴミがものすごく目立つ。収集のために整然と出されているというよりは雑多に山になっている感じだ。臭いもそれなりにする。ネズミもあちこちを走り回っている。やはりマレーシアなのだと思う。
昼間に食べたマックに行くと、そこは24時間ではなかった。ちょっと離れたところにもマックがあり行って見るが、そこもすでに閉店。もう少し離れたところにもあり、そこは24時間営業していた。そう言えばマックの数がやけに多いが何故だろう。コーヒーをRM3.2で買い、飲みながら本を読む。リフィル出来るのでとても良い。結局、3回もリフィルしてしまう。
気が付くと、足や唇の下にも新しい虫刺されが出来ている。蚊は見かけないので、そのほかの小さい虫である。Cameronで出来た左あごの虫刺されの後もなかなか治らない。首の右後ろは多分ジャングルウォークの時の何かの虫刺されと思うが、これは複数箇所の刺され後が集中してあって全然治る気配がない。暑さと言い、虫刺されと言い、厳しい環境である。最初綺麗だなと思っていたKLの街も、やはり汚いところが多いのが段々と分かってきた。
4am過ぎ、宿に戻る。部屋にはまだ熱が少し残っているが、大分と涼しくなった感じはする。何とか寝れそうと思い横になった。目覚ましは一応8時半にセットしておいた。
KL移動準備の日 [移動]
6月9日(火曜日)
昨晩はPCを部屋でして、12時くらいに眠る前にPCを充電しようと思いフロントに行くと無人になっていた。
昨晩の眠りは久しぶりに良かった。明け方迄ほぼずっと眠れた。6時半に目覚ましで起床。面白い事に隣の部屋も目覚ましが同じタイミングで鳴っていた。
PCを充電しようと思いフロントに行くが、まだ無人。結局女性スタッフが来る午前7時まで待つ事に。日差しが出てきたので昨日洗って外に干していた靴を日向に移動する。
ポーチでブログをアップした後、KLの宿泊先としてWEBで探したOasis GusthouseにSkypeTELする。部屋が取れた後、速攻でバスターミナルに行きKL行きバスの予約をする。表示されていた午前8時出発VIPのバスRM28が、何故かRM22.5と安くなっている。いずれせよこれで一安心。
朝食はバスターミナルの近くのインド料理屋で取る。Indian Pancake / Plain、Omelet(Cheese + Tomato), それにMilk Teaを頼んだつもりが何故かコンデンスミルク薄め湯になった飲み物、以上でRM5.4であった。コンデンスミルク薄め湯を除き、料理は美味しかった。
買いそびれていた紅茶BOH Clove & Cardamomを探しながら繁華街をぶらぶらと歩く。だが結局無かった。どの店も同じような紅茶しか置いていない様だ。
雑貨屋Camelliaの方に行くと薬局(Pharmacy)がある。足裏かかとのひび割れがひどくなってきているので、症状を見せて薬をもらう。この薬局で調合している特別軟膏のようでRM5だった。これで直れば良いのだが。
宿に戻り本でも読もうと思い、宿のBook Exchangeの本棚を覗くと日本語の本が20冊程度ある。松本清張 けものみち (上) (新潮文庫) があったので借りて読むことにする。
暫くすると小腹が空いたので食事を取りに出る。何を食べようかと考えるが、以前に見て美味しそうだなと思ったインド料理屋のClay Pot Rice (Chicken)を食べる事にする。余計だったが一緒にIndian Pancake Plainも頼んでしまう。ミルクティーも入れてRM11.4。しかしClay Pot Riceの味にはがっかりである。チャーハン系はやはり中華にしておくべきか。
宿に戻り部屋で本を読むが午後3時位から1時間位寝てしまう。寝ている間に虫に新たに二箇所ほど刺されていたようだ。ベッドに虫はいないように見えるのだが、そうでもない気配だ。
昼のClay Pot Riceがお腹に残っており夕食はスキップした。落花生をつまむ程度。汗もかいていないのでシャワーもスキップし、暫く本を読む。0時程度に就寝。ここに来てからほぼ毎晩だが、複数の犬の吠える声や喧嘩する声が今日も聞こえる。野良犬が多いのか、それとも放し飼いの犬達が夜に闘争するのだろうか。
Gunung Brinchangに登る。(ブリンチャン山) [散歩・登山]
6月8日(月曜日)
昨晩は目覚ましを6時半にセットして寝る。割合すんなり寝れたが夜中に一度トイレで目が覚めてしまう。外に出たら満月と星が綺麗だった。朝、目覚ましで目を覚まし、少しごろごろして7時前に起床する。ポーチでブログをアップした。
Father's Guesthouseに空き室を聞きに行くつもりだが、あまり早いとチェックアウトが少ないと思い、まずは朝食を取りに行く。今朝は以前にタンドリ定食を食べたインド料理屋に行った。トースト2枚とスクランブルドエッグ、それにミルクティーを頼むが、スクランブルドエッグもトーストに挟まれてきた。これであればトースト2枚は頼まなくても良かったが、全部でRM4.0で済んだ。トーストのバターがマーガリンだったのにはがっかり。(こちらの主なマーガリンは冷蔵しなくても良いタイプであり、恐らくあまり体には良くないと思う)
その足でFather's Guesthouseに向かう。フロント女性(インド系)に空き部屋を聞くと、いかにも勿体ぶって「最後のシングルが残っている」と言う。RM30とのこと。更に「あなたは中国人か日本人か?」と興味本位ではなく事務的に質問される。何となくあまり気持ちが良くない。同じインド系のおじさんが部屋を見せに連れて行ってくれるが、ホテルとは反対の方向に歩いていく。何と別館があり、そこにシングルがあるようだ。バラック作りのような建物である。部屋を見ると確かにここDaniel's Lodgeよりは綺麗な感じはするが五十歩百歩であり、更には期待した電源も無い。ここと同じだ。共同トイレ・シャワーも見るが、汚くは無いもののタイルとかを見ると古い感じがする。プラスRM5でこれか、と少々がっかり。本館の空き部屋を聞くとシャワートイレ付きの部屋が何とRM80で、それだったら空いているらしい。これは論外である。ここに比べてプラスRM5の違いはロケーション、人気等々なのであろう。こうなると、ここDaniel's Lodgeにも少しは頑張ってもらいたいものだ。(多分、期待薄だが)
うまく行けばホテルを移動してゆっくりするつもりだったが、急に何もすることがなくなった。北のBOHも今日は月曜日で休みだと分かっているが、思い切ってGunung Brinchangに登ってみることに決めた。まずはついでという形でBrinchangのSam Poh Temple(サン・ポー寺)にPath #4を使って行ってみることにする。Father's Guesthouseからは一時間位の歩きだった。
イギリス統治時代(1954年とある)の表札と思う。
ここも松本清張「熱い絹」に出てくる場所だと思う。確か終盤の大事な場面、ダンサーであるヒロイン的な女性の父親が、今は現地民の親分となった元日本兵であることが明らかになるシーンだと思う。小説からは階段の長く続く建物という記憶があった。確かに階段はあったもののどうも少々雰囲気が違う。若しかすると違う寺院か、改装されたのか、あるいは単に自分の小説の記憶が間違っているのか。いずれにせよ、これで小説「熱い絹」の場所をもう一つカバー出来た気がする。
Sai Babaの看板。
停まっていたLand Rover(ランド・ローバー)のプレート。ちゃんとEnglandと記してある。
Brinchangの街を抜けてトレイルの入り口に向かう。Penang(ペナン)からTanah Rata(タナ・ラタ)に移動する時にもこのBrinchangの街並みを見たが、Tanah Rataに比べると雑然とした感じを受ける。見掛ける人もTanah Rataよりも更にマレー系の地元民が多い気がする。白人の旅行者は殆ど見掛けなかった。
街のメインストリート的な場所を過ぎて幹線から左側の間道に入る。左手に地元の人たちが住むようなアパート群を眺めつつ進んでいく。畑を右手に見ると二差路になり、右側がトレイル入口へ続く道だ。砂利道になっている。その道の終点が水処理上みたいな場所で、そこの左手側にトレイル入口があった。
登り始めたのはお昼12時丁度位だった。最初から少しきつめの登りだったが、時々現れる緩やかで心地良い登りの他は、全体がきつめの登りだった。ただし道は一本道である。また迷いそうな場所には注意を促すテープも貼られている。登りのきつい所にはロープも設えてあり何度か助けられた。
しかし登るにつれて傾斜がさらにきつく木の根が這い茂る場所が増えてくる。地面もぬかるんだ場所が多い。自分も二度ほど、一度は膝頭に根の先端を打ちつけ、一度は足を根の間に突っ込んでしまい、そのはずみ向こう脛の脇をしたたかに打ちつけて打身を作ってしまった。何処の山を登る時も同じだが足が疲れてくると、つい足を踏み外したり、引っ掛けたりする。ゆっくりと休みながら登るべきなのだが、ジャングルの一人歩きのせいか気が急いてならない。
登り始めて1時間後の午後1時頃、ようやく頂上の電波塔が目の前に現れた。登る始める前にBrinchangの街中から電波塔が何本か頂上に生える山が見えたが、あれが恐らくこのBrinchang山(2,000M)だったのだろう。
さて登り終わった感想だが、昨日登ったBerembun(ベレンバン)に比べると、このBrinchangの登りは倍くらいきつかったような気がする。ここもトレッキングというよりは登山という感じだ。しかし、一本道で道を踏み外さないようにテープが表示されているから、休み休み気をつけて登れば良いだろう。ただし、ロープと両手を使う箇所がかなりあるので、軽登山が出来る程度の体力がないと厳しいと思う。
頂上にある電波塔施設(有人のようだ)の柵を廻っていくと車道に出る。ここは車でも登ってこれる頂上になっているのだ。木々で見晴らしが悪いなと思っていると見晴台があった。登って全景を眺めると確かに遠く山並みなどが見えて綺麗ではある。しかし孤峰ではないので周囲にも同じような山があり、個人的には絶景と言うほどはなかった。
さほど長居するでもなく今度は車道を下り始める。ここマレーシアでは今日の月曜日は学校休日のようで休みの人も多いようだが、この頂上には二組の家族連れがいるだけだった。あまり車も通らない道をとぼとぼと下る。30分も下ると急に畑が現れ、そこから少し良くとBOHの茶畑が始まった。一昨日に見た南のBOHにも劣らない、広く綺麗な茶畑が広がっている。茶色いところもあるので見てみると葉っぱを刈った後であった。セクション毎に刈取りをしているのであろうが、一体何毛作で茶が出来るのであろうか。
月曜日は休園日なのでゲートが閉まっているが、それなりの数の観光客が車で訪れて写真を撮ったりしている。ゲートの少し手前には、南のBOH(ボー)にあったようにここにも従業員用の宿舎がある。あまり立派とは言えない宿舎を見ていると、つい経済資本主義とはこういう事かという思いが、何故かJ.スタインベックの「怒りの葡萄」のイメージと共に頭に浮かぶ。
ゲートから歩くこと20分くらい、頂上からは1時間半程度でようやく幹線道路に出る。しかし、かなりの渋滞で車が殆ど動いていない。やはり連休の関係なのであろう。本当はここからバスに乗って帰るつもりであったが、疲れた足に鞭打ってTanah Rataまで歩いて帰ることに決める。Tanah RataのMarrybrown(マリーブラン)の看板があり「ここから8.3Km」と書いてある。うんざりするが仕方ない。Walkman(ウォークマン)をして音楽を聞きながらひたすら歩くのみであった。
沿道の要所要所には観光客目当ての店が並んでいる。日本と同じだ。やはり野菜やイチゴなどの果物が多いようだ。
とにかく黙々と歩き続け、Brinchangの街を通り、ゴルフコースに行き着くが、もう一度Moonlight Cottage(月光荘)を探してみようと決める。実はSam Poh Templeへの道をインド人の地元のおじさんに聞いた時、このMoonlight Cottageの事も聞いてみたが、間違いなくあると言う。そうであればもう一度トライをしてみないといけない。
今度は地図を頼りにするのは止め、地元の人に聞きながら同じ間道の坂道を登っていく。しかし、どうしても見つけられない。また同じ上り坂の上の分かれ道まで行き着いてしまった。前回はこの分かれ道を右側に行ったが、今回は左側に行ってみることに。ちょっと行くと間道に「Sunlight」というコテージの看板が出ている。いくらなんでも「Moonlight」を「Sunlight」と名前を変えたりしないだろうと思い、道をまっすぐ進むと、インド人の作業員らしいおじさんが向こうから走ってくる。すかさず「Moonlight Cottage?」と聞いてみると、すぐそこだという。結局このおじさんはそのコテージの庭師のようであった。漸く辿りついたと思いながら、正直あまり自信はない。完全に私有地だ。若し本当に「Moonlight Cottage」だとすると、看板から一切その名称を無くしている事から訪問されることを嫌っているのであろう。そういうところにわざわざ尋ねるほどこちらも必死ではない。そうであれば、このおじさんを信じて、ここが「Moonlight Cottage」であると自分で思うしかないであろう。そう決めた途端、Cameron Highlandsはもう良いかな、そろそろKLにでも移動しようと心が固まった。
Tanah Rataへの帰り道はまたPath #4を通る。何となくTanah Rata - Brinchang間の近道と化している。地元の人も恐らくそのように利用しているのではないだろうか。
Tanah Rataの街に到着したのが午後5時過ぎ。Father's Guesthouseを出たのが10時頃なので、ほぼ7時間歩き詰めたことになった。さすが足がくたくたである。
ホテルに戻りシャワーと洗濯をし、ついでにトレッキングで汚れたジョギングシューズも洗ってあげる。ジョギングシューズしか無かったら使ったが、Berembun山やBrinchang山を登るのであれば軽登山靴程度はあった方が良いかもしれない。サンダルは少し危険だろう。
夕飯はまた中華にした。Restoran Ferm Nyonya(レストラン・ファーム・ニョニャ)という一昨日来たところだ。同じ楊州炒飯と、今日は野菜スープを食べてみた。満腹である。RM11.帰り際、持って行った大きい水ボトルに自動販売機で水を補給する。500mlでRM0.1であった。
Gunung Berembunに登る。(ベレンバン山) [散歩・登山]
6月7日(日曜日)
昨晩は9時半ごろ追加の毛布を受け取り、10時ごろには眠ろうとする。しかしなかなか眠れない。長時間の歩きのせいか、あるいは夕方に飲んでしまった紅茶のせいか。細切れには眠れたと思うが、熟睡できたのは明け方か。それでもペナンよりは良く眠れると思う。
起床は7時。目覚ましですぐに起きる。ミロを飲みながらポーチでPCをする。一昨日のブログ作成で昼間くらいまで掛かる。
昨日の夜に見つけたコーヒーショップで遅い朝食兼昼食。セットメニューを頼む。
トースト2枚に…
目玉焼き、ビーンズ、ちょっとした野菜。
これにコーヒーでRM5.0だった。
さて、期待したコーヒーだが…
残念ながらこちらで良く飲むコーヒーと同じ。つまりあまり美味しくない。Malaysia Coffee(マレーシア・コーヒー)を豆から挽いている、とのことであるが、恐らく豆がいまいちなのであろうか。それとも個人の好みか。自分としてはStarbucks(スターバックス)やMcDonald(マクドナルド)系のコーヒー(多分アメリカンコーヒー?)の味が好みだ。せめてアメリカのモーテルやホテルで出されるただコーヒー程度の味であって欲しいのだが。Starbucksのコーヒーを飲みたくなるが、それにしてもあの値段、RM8近くはあんまりだ。街中で美味しいコーヒーを飲めないのであの値段でも飲んでいるのかもしれない。
地図を見ながら朝食を取ったがトレッキングに行きたくなった。MARDI(Malaysian Agricultural Research and Development Institute マレーシア農業研究開発機構)の裏側からPath #7というトレイルが出ていて、それがGunung Berembun(1812M グナン・ベレンバンと読むのか。Gunungは山という意味のようである)まで伸びている。近いし、軽く歩くのには良いかもしれないと思った。
MARDIの裏側らしきところに、丘の上のモスリム寺院の方を通って行ってみるが、やはりトレイルを示し標識などは置いていない。MARDIの中のおじさんに聞いて、大体の方角に向けて歩いていってみると、新築の建物の入り口脇からトレイルが始まっていた。
MARDIのものと思われる茶畑を登り始めると、今度はイチゴ栽培の棚が現れた。
その間を通って行くと、藪の中に続く道が現れ、それがトレイルの入り口らしい。暫く藪漕ぎの歩きが続く。
藪漕ぎ。
暫く行くと藪も無くなり、道も広くなり気持ち良く歩ける。
しかし、これも束の間、今度は段々と登りが急になり始める。インド系らしい家族3人に出会い写真を撮ってあげるが、そこからのきつく長い登りでは恐らく途中で引き返したであろう。登りの一部は両手を使わないと登れないほどだ。
木のアーチのトンネルもあった。
頂上と思わしき場所に出たのが午後2時15分。1時間程度の登りだったが正直結構きつかった。麺100%のポロシャツを着てきたが汗で濡れて気持ち悪い。
頂上らしきところからの景色。ゴルフ場が見える。
ここでもサインは良く分からず、またイタズラ書きだらけである。頂上から下りの道が良く分からない。
ゴルフ場の方向にまっすぐ進む細い道か、あるいは後方の広い道か、サインが無いので全く分からないが、勘を頼りに広い道を取り、それが正解だったようだ。
暫くはなだらかな下りが続くが、そのうち急な下りとなった。膝への衝撃が少々きつい。進んでいくとサインが現れた。
購入した“あまり当てにならないような地図” によると、ここはPath #3に代わっているはずだが、標識はJungle Walk No.6になっている。地図でのPath #6は西側のトレイルである。多分このサインが正しいと思うのだが、いやはや、という感じである。
頂上から30分ほど下ると、今度は大きめの東屋がジャングルの中に現れた。サインがいろいろと出ているが、どれが信用出来るのか、正直不安だ。また、地図には出ていない、恐らく現地名と思われる地名も出てきて混乱する。
BrinchangのSam Poh Temple(サン・ポー寺)に“地図によれば”出れるようなので、その方角の道にまずは進む。
東屋から15分ほど歩くと、別の分岐点に到達する。この道で正解だったようだが、どうもSam Poh Templeへの道は封鎖されているようだ。
仕方なくサインに出ているParit Fallsの方角に進む。
暫く歩くと今度はこのサインが出てくるが、Parit Falls(パリット滝)の名称が消えてTanah Rata(タナ・ラタ)となっている。 そのままTanah Rataに進む。
急に視界が開ける。Parit Fallsの方角の景色が見える。
前回Parit FallsのPath #4を歩いた時に見えたWatch Towerが見えてきた。
Watch Tower(見晴らし塔)は「Temporarily Closed(暫定閉鎖)」のサインがPath #4に出ていたが、やはり下側の階段が外されて登れないようにしてあった。ここから下ればPath #4の川に突き当たる。そこを左に曲がれば、Parit Falls、そしてトレイルPath #4の出口へと続く。
Parit Falls。ゴミが一杯浮いている。眺めは綺麗だがゴミで興醒めしてしまう。何故これほどゴミが多いのか、そして放置されているのか。雨が多いせいだけとも思われないが。
今回の出口となったPath #4の入り口。
この時点で午後4時少し過ぎ。大体2時間半程度のトレッキング、と言うよりは軽い登山の終了である。結構疲れたというのが正直な感想。また今回も、写真を撮ってあげたインド人家族、Parit FallsからWatch Towerに登ってきた白人カップルとしか出会わなかった。あまり人が多いのも何だが、長時間誰とも会わずジャングルを一人歩きするのも寂しく怖いものである。
その後、昨晩見つけた何故か値段が安いインド系雑貨屋 Mini Store Camellia (ミニストア・カメリア)でコーラを買って飲む。
ここでの缶コーラの値段はRM1.3. 宿で買うとRM2.0. 因みにペナンのSD GuesthouseではRM1.5だった。Tiger Beer(タイガービール)の小缶もRM4.5と安い。他の店で買うとRM5は超えていると思う。
宿に戻り、シャワー・洗濯をして夕方の食事に出る。最初インド系の料理、カレーチャーハンのようなものとも思ったが見つからず、結局また中華に。今日は昨晩の中華の隣のMay Flower Restaurant(メイフラワー・レストラン)というところで食べた。
黒胡椒味ビーフ炒めとライス。
名前は忘れたがホウレンソウのような野菜とチキンと魚系の味がする揚げ物のスープ。
二点とも美味しかった。二つでRM10であった。
この宿のか、あるいは野良か分からないが、子猫がいる。懐かれたのでビデオを撮ってみた:
またポーチに座っていたら花の蜜を吸う鳥を見つけた。ハミングバードなのか分からないが、ビデオに撮ってみた:
Ronbinson FallsとBOHガーデン(ロビンソン滝とボー・ガーデン) [観光]
6月6日(土曜日)
昨晩の眠りは細切れ。しかし眠れる事は眠れる。ペナンで眠れなかったのはやはり暑さか。明け方には本当にぐっすりと眠れた。起床は目覚ましで7時。洗濯して電源のあるポーチでPCをする。日中は他の泊り客が占有しているが明け方は空いている。お湯も見つけたのでミロを飲む。
午前10時少し前に宿を出る。途中、雑貨屋さんで食料としてスナックを買う。中国系と思うがその店のおばさんが日本語を少し話した。日本の商品も置いてあるので、現地滞在の日本人の人たちがお得意にしている店なのかもしれない。
今日はバスに乗って北のBOH(ボー)およびBrinchang山(ブリンチャン)に行ってみるつもりである。まずはバスターミナルに行った。
こちらの建物がバスターミナル。
乗ろうと思ったバスが故障している。暫し待つがどうも直る気配はない。
急遽予定を変更して、Robinson Falls(ロビンソン滝)と南のBOHに行ってみる事にした。
Robinson Fallsの入り口はこのバスターミナルから少し歩いたところにある。
MARDIという施設で何かと思ったら、Malaysian Agricultural Research & Development Institute(マレーシア農業研究開発機構)の略であった。
こちらのこのような名称にはマレー語と英語がごっちゃになっているのでひどく分かりづらい。マレー語はさっぱり分からないので出来れば英語に統一して欲しいのだが。
MARDIを過ぎて少し行くと分岐路になっている。滝は右の道だが、標識は出ていない。
ここのトレイルは#9というものらしい。ここに来て漸く、それも相当にくたびれた標識が出てきた。
トレイルの入り口にはブラックベリーが栽培してあった。
最初小さい滝が見え、それがRobinson Fallsと思ったが、少し歩くとこの大きな滝が出てきた。標識がないので定かでないが、これがRobinson Fallsだと思う。
動画も撮って見た:
暫く歩くと道は結構荒れてくる。
分岐路になっていて、地図の通りと思って進んでみると…
一見廃屋かと思ったが良く見ると洗濯物も干してある。道はこの家に続いているようだ。しばし躊躇するがまずは行ってみる事にする。
すると犬が数匹吼えながらやってきた。まずい、噛まれる、と思ったがそのうち数匹はじゃれてくるのみであった。良かった。
そうすると現地人らしい老婆が現れた。英語はどうも通じそうにない。「This way?」(こっち?)と指差しながら言うと、どうもそうらしい。しかし、その先に続く道を歩いていくとまた元の道に戻ったようである。 結局はこの家への進入路だったのであろう。地図もちゃんとしていないし、看板・標識も出ていないし、大変だ。
道もあまり整備されている気配はなく、ブッシュを藪漕ぎして歩く始末。
漸く視界が開けると畑が広がっていた。
そのまま歩いていると畑の中の道となる。
ここでもまた犬が吼えながらやってくる。またかぁー、と思うとこの犬もじゃれてくる。T-shirtsとズボンに泥を付けられてしまう。
その犬の子供たちと思われる仔犬ら。きゃんきゃん、きゃんきゃん、それはそれは吼える吼える。
農家の軒先を失礼して道に出るとこの看板。ここからは舗装路でBOHに向かう。
滝の入り口が10時50分くらい。ここに到着したのが11時50分なので、寄り道はしたが大体1時間位のトレッキングだった。さて、楽しかったか?と自分なりに振り返ると、仮に自分が熱帯生物なりをフィールドで研究しているのであれば、少しは楽しいかも、といった感じである。
ここCameron Highlands(カメロン・ハイランド)はインターネットなどで見るとこのトレッキング(Jungle Walkとも呼ばれているらしい)が一つの観光の目玉らしいが、ここと、それと前のParit Fallsのトレイルを歩いた感じでは自治体なりがあまりこのトレッキング路の整備に力を入れているようには見えない。安全にも関わるのでせめて標識程度はそれなりにして欲しいものである。またこのトレイルでも他の歩いている人は殆ど見かけなかった。薄暗いジャングルの道を歩いていると、男一人でも少し心細くなるものである。
ところで、このトレイルを抜けたところで、インド人の男性がその子供と一緒に話しかけてきた。親しげに「Where are you from?」(どっから来た?)などと聞いてくる。「Are you going to BOH?」(ボーに行くのかい?)と聞かれたので「Yes」(はい)と答えると、「I'm waiting here for the people like you. There is a long distance and very steep road to BOH.....」(自分はあなたのような人をここで待っているんだ。ボーまではとっても遠くて、急な道があった...) 結局、このトレイルの出口で待ち伏せして客を拾い、BOHまでの車賃を稼ぐ商売であった。値段は聞かなかったが聞いてみれば良かったと後で後悔する。
BOHに向かって両側に畑を見ながら進むと立派な家が。手前の荷台はどのような経緯で日本からここに辿りついたのだろうか。
先ほどの立派な家と比べると極端に見劣りする掘立小屋。この農場で働く小作人の人が住んでいるのだろうか。
いろんな種類の作物を栽培している畑が続く。
暫く歩くと、山一面に茶畑が広がる風景が現れてきた。
この門は一体なんなのか?門の向こうには特に何もない。BOHの集客力を見込んで何かを作ろうとして、そのまま終わったとか…
BOH Estateへの入り口。
BOHの敷地内は道路が極端に狭くなる。警笛鳴らせの標識があるが、地元の人は警笛を鳴らすのが楽しいのか、必要がなくてもプープー鳴らしていた。
近くで見る紅茶の葉。
山全体が紅茶畑になっている。
こちらのロッジは恐らくBOHで働いている人たちの住居と思う。
働いている人たちは殆どがインド系の人であるように見える。
東インド会社の流れで、このBOH(イギリス人が創設)とも繋がっているのだろうか。
道はTea Shopの先にも延々と続いている。このような施設もあるらしいが、流石にそこまでは止めておいた。
山の谷間もすべて茶畑である。
こちらがTea Shop
見晴台が上にある。
見晴台から見たBOH工場の全景。
Tea Shop(茶店)のドリンクメニュー。
Ice Tea(アイスティー)を飲んだが美味しかった。RM3.0.
Tea Shop内は地元観光客でかなり混雑だった。
当然各種の紅茶も販売している。
値段を見るとペナンのGAMAよりも若干高かった。
こちらLychee with Rose(ライチとローズ):
Tea Shop - RM 8.9
GAMA(ガマ) - RM 8.3
Ice Tea
Tea Shop - RM 9.3
GAMA - RM 8.9
これはGAMAで売っていなかった。
Clove and Cardamon (クローブとカーダモン)
RM14.5
BOH人形
RM 24.9
Tea Tree。(茶の木)
ざざっと見て帰路に着く。大体40分位の滞在か。帰路は一度見た風景なので畑を眺めながらの単調な下りとなる。途中、農家の放し飼いの犬数匹に激しく吠え立てられる。今度はじゃれつくという感じではない。犬が不得意な人や、襲い掛かってきた時に蹴飛ばしてやるくらいの気持ちがない人は一人で歩くのは遠慮した方が良いかもしれぬ。大体、こんなところを歩く人は滅多にいないであろうが。
道路際の見事な段々畑。
午後3時近くにこのHabuという場所の幹線と合流した。
ここでバスを待つ。地元の人が立っていて、聞くと間違いなくバス停だという。しかし標識の類は一切ない。Tanah Rata(タナ・ラタ)までの運賃はRM1かRM1.8とのこと。しかし40分程度待ってもバスは全く来ない。タクシーが通りかかり一人RM3.0でTanah Rataまで乗せていってくれると言う。結局、この地元の人に一緒に乗ることに。
帰りの道路沿いにCameron Bharat Tea Plantation(カメロン・ブハラット・ティー・プランテーション)という別の茶畑を眺めることが出来た。BOHに比べると規模は小さめに見えるが似たような景色である。幹線沿いなので見学にはこちらが便利だろう。
ホテルに戻ってシャワー・洗濯をし、夕食を取りに行く。商店街を歩くがどこも似たようなものであまり食欲が湧かない。 少し離れた商店街の裏側に中華料理屋があることを思い出し、そこに行ってみることにする。
Restoran Ferm Nyonya(レストラン・ファーム・ニョニャ)という店。
Yung Chang Fried Rice。 (ヤンチャン揚州 チャーハン)
野菜炒め。(ミニレタス?)
この二皿と中国茶でRM11.5だった。美味しかった。
10時頃に眠ろうとするが、足が疲れたのかなかなか眠れない。しかし知らないうちに眠っていたようだ。やはり涼しいところでは横になっていれば眠れるようだ。
さて、6月7日(日曜日)の今朝は曇り空だ。朝方には雨も降っていた。北のBOHとBrinchang山に行きたいが、今日は止めておこう。
頭痛明けの休養。 [滞在中の問題]
6月5日(金曜日)の朝、隣室のドイツ人女性のうるささで何度か目を覚ますが、ようやく起床したのはお昼近くの11時半頃。
充電のためにフロントに置きっぱなしにしていたPCでネットに接続しようとするが出来ない。諦めて食事を取りに行くこととする。頭痛は大分収まったがまだ本調子ではない。今日は遠出はしないことに決めた。
それにしてもあのひどい頭痛は何だったのか。気温が急激に下がったための風邪の一種か、Cameron Highlandsは高度が1,500m程度らしいが、一気に高い高度のところに来て急な運動をしたためか。再発しないで欲しいものだ。
朝食兼昼食は、昨日のMarry Brownの上のT-cafeというところで取った。
マンゴラッシーという飲み物と、久しぶりのコーヒー。
Chicken Curry Pot Nyonya Style with Rice and Salad というもの。
いまいちか。
それでもRM12.9だった。
マンゴラッシーは美味しかった。
その後、近くの公園を軽く散歩するが、もしFather's Lodgeが空いていればと思い、足を伸ばしてみる。それにしても丘の上で雰囲気が良い。残念ながら状況は変わらず。6月14日まで満室とのこと。
ホテルに戻りゆっくりした後、今度は夕食を取りにまた外出。目立っていたインド料理店二軒のうちの一つでタンドーリチキンのセットメニューを食べた。
タンドーリ釜。
自分のナンが焼かれている。
これでRM7.0
カリーはさほど美味しくはなかったがタンドーリチキン、ナン、とボリュームがあった。
ペナンに比べて、ここCameron Highlandsにいると汗をかかない。 この日はシャワーを浴びないで寝ることにした。
フロントのお兄さんに余分な毛布を頼み、持ってきてくると言ったが来る気配がない。そんなものだろう。
知らぬうちに眠るが、今晩も隣室のドイツ人女性組がうるさい。
月光荘を捜し求めて。 [観光]
到着日の4日、部屋に荷物を置いて落ち着いた後、まずは街をぶらぶらしてみた。
Cameron Highlandsの地図を入手しようとしてロッジのフロントに聞いてみたが、無いとのこと。街を歩いてみるとツーリストセンターなる名称の場所があったのでそこでも聞いてみると「切らしている」とのこと。少し先にもう一つツーリストセンターなるところがあったが、そこも切らしているとのこと。後でこれらのツーリストセンターなるところはツアー販売の出店と分かるが、いずれここCameron Highlandsでは地図を無償で手に入れることは中々難しいようだ。結局、雑貨屋さんのようなお店でRM3.5で買うこととなる。
Tanah RataとBrinchang近辺。
Tanah Rata近辺。
(後で気がつくがかなり好い加減そうな地図である)
メインと思われる商店街にはやたらとレストランが多い気がする。ただ、どこも似たり寄ったりのメニューを出しているのが不思議だ。値段も大体似たり寄ったり。タンドーリチキンを出しているインド料理屋二軒が目立つ。歩いている住民を見るとマレー系の人が多いように見える。
小腹が空いていたのでまずは何か食べる事にする。何となくMarry Brownというマックに非常に良く似た(恐らく)マレー系のファーストフード店に入る。フライドチキンのコンボを頼む。しかしジュースはペプシやオレンジを切らしていて7upのみとのこと。仕方なく頼むがこれが気が抜けていてやけに甘い。フレンチフライもマックに到底及ばない味であった。ただし、フライドチキンは美味しかった。久しぶりにハイカロリー系の食事を取った気がする。RM9.5。
Marry Brownの食事
食事をしながら買ったばかりの地図をざっと見てみる。腹ごなしも兼ねて、近くの公園から行けるトレイルの一つに挑戦してみることにした。Path #4というトレイルで、Cameron Highlandsの真ん中にあるゴルフ場にTanah Rataの街から繋がっている。途中にParit Fallsという滝があるらしい。分かりづらい入り口を探し当ててトレイルに入ってみる。
分かりづらいが入り口。
15分程度であろうか滝が現れた。下から写真を取り忘れたので上から。
滝を過ぎてまた少し歩くとゴルフコースの下に出る。こちらは何かの施設のフェンスに貼ってあった看板。分かりやすい表示だ。
ここまで来ると松本清張「熱い絹」のシーンを探訪したくなる。
まずはSmokehouse Innが現れた。
確か「熱い絹」の要所に出てきた宿である。残念ながら中にはゲストしか入れないようであった。さらに地図を見るとMoonlight Cottageが近くにある。ここまで来れば、小説のメインの舞台となったこの月光荘を逃すことは出来ないであろう。地図を頼りに歩き続ける。
ゴルフ場を道路際から望む。
地図によると幹線からこの道を左に曲がった先にMoonlight Cottageがあるはずだったが…
間道に入り地図に示されるMoonlight Cottageへの入り口を探すが、不思議なことに見つからない。結局かなり坂の上の方に行き着いてしまう。
これはO.M.F. Bungalowという私有バンガローらしい。これが月光荘ではないと思う。地図では確かに別個の建物となっている。
結局、Moonlight Cottageに辿りつくことは出来なかった。一体どこにあるのか。取り壊されたのか。謎である。ロッジのフロントに聞いても恐らく分からないと思う。
さて、坂道を登りながら思ったことは、当地が本当に冷涼な場所であるということ。日が差す下はまだ南国の感じだが、一旦日陰に入ると本当にひんやりとする。ペナン島から来た身としてはこれが同じマレーシアとは信じがたい。地形も当然のこと山々が多く、山裾や山間には多種多様な作物を栽培されている。作物は野菜が多いように見える。
また行き交う車には4WD系の車が多い。そしてペナンであれだけ見かけたバイクはあまり見かけない。4WDが多いのは斜面や荒れた場所での耕作、山道が多いので察しがつくが、バイクが少ないのは不思議だ。
帰り道は車道を歩いて帰った。往復で10Km位か。ちょっとの散策のつもりが少し歩き過ぎた感じである。ホテルに戻ったのが夕方5時過ぎ。ベッドに横になったら少し眠ってしまったようだ。
このまま朝まで眠ってしまえと思い、シャワーをさっと浴び、久しぶりの長袖・長ズボンの寝間着に着替えて、毛布にくるまって眠りに入る。しかし暫くすると寒くて仕方がない。日本を出発した時に来ていたジャンパーを着込んで寝る。
寝る前から少し頭が痛いと感じていたが、その頭痛がどんどん激しさを増してくる。目の奥にかなりの痛みを感じる。これは少し異常だと思い、急ぎ持って来ていたバファリンを服用した。このまま直らなかったらと不安を感じるが、徐々に痛みも引いたようで知らぬ間にまた眠りについていた。それにしても隣のドイツ人系女性二人組みがうるさい。