月光荘を捜し求めて。 [観光]
到着日の4日、部屋に荷物を置いて落ち着いた後、まずは街をぶらぶらしてみた。
Cameron Highlandsの地図を入手しようとしてロッジのフロントに聞いてみたが、無いとのこと。街を歩いてみるとツーリストセンターなる名称の場所があったのでそこでも聞いてみると「切らしている」とのこと。少し先にもう一つツーリストセンターなるところがあったが、そこも切らしているとのこと。後でこれらのツーリストセンターなるところはツアー販売の出店と分かるが、いずれここCameron Highlandsでは地図を無償で手に入れることは中々難しいようだ。結局、雑貨屋さんのようなお店でRM3.5で買うこととなる。
Tanah RataとBrinchang近辺。
Tanah Rata近辺。
(後で気がつくがかなり好い加減そうな地図である)
メインと思われる商店街にはやたらとレストランが多い気がする。ただ、どこも似たり寄ったりのメニューを出しているのが不思議だ。値段も大体似たり寄ったり。タンドーリチキンを出しているインド料理屋二軒が目立つ。歩いている住民を見るとマレー系の人が多いように見える。
小腹が空いていたのでまずは何か食べる事にする。何となくMarry Brownというマックに非常に良く似た(恐らく)マレー系のファーストフード店に入る。フライドチキンのコンボを頼む。しかしジュースはペプシやオレンジを切らしていて7upのみとのこと。仕方なく頼むがこれが気が抜けていてやけに甘い。フレンチフライもマックに到底及ばない味であった。ただし、フライドチキンは美味しかった。久しぶりにハイカロリー系の食事を取った気がする。RM9.5。
Marry Brownの食事
食事をしながら買ったばかりの地図をざっと見てみる。腹ごなしも兼ねて、近くの公園から行けるトレイルの一つに挑戦してみることにした。Path #4というトレイルで、Cameron Highlandsの真ん中にあるゴルフ場にTanah Rataの街から繋がっている。途中にParit Fallsという滝があるらしい。分かりづらい入り口を探し当ててトレイルに入ってみる。
分かりづらいが入り口。
15分程度であろうか滝が現れた。下から写真を取り忘れたので上から。
滝を過ぎてまた少し歩くとゴルフコースの下に出る。こちらは何かの施設のフェンスに貼ってあった看板。分かりやすい表示だ。
ここまで来ると松本清張「熱い絹」のシーンを探訪したくなる。
まずはSmokehouse Innが現れた。
確か「熱い絹」の要所に出てきた宿である。残念ながら中にはゲストしか入れないようであった。さらに地図を見るとMoonlight Cottageが近くにある。ここまで来れば、小説のメインの舞台となったこの月光荘を逃すことは出来ないであろう。地図を頼りに歩き続ける。
ゴルフ場を道路際から望む。
地図によると幹線からこの道を左に曲がった先にMoonlight Cottageがあるはずだったが…
間道に入り地図に示されるMoonlight Cottageへの入り口を探すが、不思議なことに見つからない。結局かなり坂の上の方に行き着いてしまう。
これはO.M.F. Bungalowという私有バンガローらしい。これが月光荘ではないと思う。地図では確かに別個の建物となっている。
結局、Moonlight Cottageに辿りつくことは出来なかった。一体どこにあるのか。取り壊されたのか。謎である。ロッジのフロントに聞いても恐らく分からないと思う。
さて、坂道を登りながら思ったことは、当地が本当に冷涼な場所であるということ。日が差す下はまだ南国の感じだが、一旦日陰に入ると本当にひんやりとする。ペナン島から来た身としてはこれが同じマレーシアとは信じがたい。地形も当然のこと山々が多く、山裾や山間には多種多様な作物を栽培されている。作物は野菜が多いように見える。
また行き交う車には4WD系の車が多い。そしてペナンであれだけ見かけたバイクはあまり見かけない。4WDが多いのは斜面や荒れた場所での耕作、山道が多いので察しがつくが、バイクが少ないのは不思議だ。
帰り道は車道を歩いて帰った。往復で10Km位か。ちょっとの散策のつもりが少し歩き過ぎた感じである。ホテルに戻ったのが夕方5時過ぎ。ベッドに横になったら少し眠ってしまったようだ。
このまま朝まで眠ってしまえと思い、シャワーをさっと浴び、久しぶりの長袖・長ズボンの寝間着に着替えて、毛布にくるまって眠りに入る。しかし暫くすると寒くて仕方がない。日本を出発した時に来ていたジャンパーを着込んで寝る。
寝る前から少し頭が痛いと感じていたが、その頭痛がどんどん激しさを増してくる。目の奥にかなりの痛みを感じる。これは少し異常だと思い、急ぎ持って来ていたバファリンを服用した。このまま直らなかったらと不安を感じるが、徐々に痛みも引いたようで知らぬ間にまた眠りについていた。それにしても隣のドイツ人系女性二人組みがうるさい。
2009-06-07 09:32
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