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変な小説 Novel 11, Book 18 by Dag Solstad [エンタメ]

2016年2月28日の日曜日、もうお昼を過ぎた。今朝も8時少し過ぎのゆっくり起き。今日もライド無しの日と決めていたので妻がまだ寝ている間に居間の照明の修理をした。先週に一度直したのだがまたおかしくなっていたからだ。納屋から脚立を出してきて、炬燵をずらして新聞紙を引き、そこに立てた脚立にのって天井から照明を外し、緩みやすくなっていたグロー球のバネ式端子を時計ドライバーを使って強く接触するように直した。今のところ調子よく点灯している。 

 

昨日に太白図書館から何冊か本を借りてきたが、そのうちの「Novel 11, Book 18」(日本語タイトルも同じ) by Dag Solstad ダーグ・ソールスター 村上春樹訳 の中央公論社 (初版2015年4月)を一気に読んでしまった。実は訳者村上春樹氏の「あとがき」の冒頭部分を最初に少しだけ読んでしまい、慌てて本作品を読み始めたのだが、その読んでしまった「あとがき」の最初に述べられていた通り「変な小説」であったことは確かだ。恐らく、このようなかなり変わった小説はそれが訳を伴う場合、その訳者の力量というかフィーリングと言おうか、訳者によって訳本の出来が大きく左右されることに疑いはないと思う。この作品も原作者とは別に流石村上春樹氏の訳というべき、そんな作品に仕上がっていると思う。いずれ、面白かった、一気に読みきった、やはり北欧風だなぁ~(あくまでも自分の感覚からして)というのが読後の感想らしい感想。
 
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北欧の謂わばエンターテイメント系としては、ヘニング・マンケルやスティーグ・ラーソンのミステリ風作品の他に「これは実に面白いな」と思って見た映画が何本もある:「バベットの晩餐会」「ロッタちゃん、初めてのおつかい」「ホルテンさんのはじめての冒険」「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」等々、この本は何となく「ホルテンさん…」と雰囲気は似ているかな… いずれ、ある人にとっては読み始めてすぐに読むのを止めてしまう(諦めてしまう)、ある人は(例えば自分がそれにあたるが)何となく面白くて一気に読みきってしまう、そんな風に受け方が二分されるような作品なのではないか。これは恐らく北欧のエンタメ系には全般的に言えることかもしれないが、多分… そう思う。

ところで、村上春樹氏の訳本は氏のオリジナルの本に負けず劣らず自分にとっては面白いものが多い。レイモンド・カーヴァーは言うに及ばず、ティム・オブライエン、マーセル・セロー、その他…。マイケル・ギルモアの「心臓を貫かれて」なども「何て面白いのだ」と思いながら読みきった。氏は海外の優れた(と言うか、自分好みの、だけど)作品の優れた紹介者&翻訳者でもあるのだと思う。今回のソールスター「Novel 11, Book 18」はノルウェー言語の英語訳本の日本語訳という重訳となっているが訳するにおいては当然原語の著作を通訳者等を通して参照しながら訳するという専門的作業も加えている。

さて、次に読む本は米国のミステリー「シークレット・ヒストリー」ドナ・タート (上下)だ。北欧も面白いが英米系ミステリーも当然、自分にとってはとても面白い。スティーブン・キング、ジェフリー・ディーヴァー、マイクル・コナリー、P・D・ジェイムズ、レイモンド・チャンドラー、スティーヴン・ハンター、ジョン・ル・カレ、ジョー・R・ランズデール、T.ジェファーソン・パーカー、ジョン・グリシャム、ミステリとは言えないかもしれないがコーマック・マッカーシー、等々。
 
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ところで、予約していたヘニング・マンケル「霜の降りる前」はまだ届いていないが、同じく北欧ミステリで予約していた「笑う警官」マイ・シューヴァルは昨日の時点で太白図書館に届いてしまった。1週間以内に取りに行かないと行けないので今日も散歩がてら図書館に行ってこようと思う、公共図書館利用常習者、且つ仙台市太っ腹財政施策利用者の越境名取市民の自分なのである。

以上、
 

 

 


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