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’89年の単身アメリカ旅行 - Maui was my paradise... [’89年の単身アメリカ旅行]

さて、暇人の過去おもいっきり振り返りの’89年の単身アメリカ(およびカナダ)旅行のブログネタもそろそろ終わりになろうとしている。これからMauiでの思い出をしたためてみたい。

Maui滞在はほぼニアリーイコールでWindsurfing(ウィンドサーフィン)の話題となる。まぁ~、若干の生活系もあるではあろうが。そこで自分とWindsurfing(以下、ウィンド)の関わりから。
 
 
自分がウィンドを始めたのは多賀城のS社を退職する2年位前の気がする。恐らく25歳前後であろうか。’87年かそこらだ。何故興味を持ったのか、それは全く記憶にない。何か変わったことをしてみたい、でも身体を動かすことを、程度のものだったのだろうか。

いずれ、まずは試してみよう、出来るかどうかも分からぬし、という事で、確か電話帳か何かで体験スクールみたいなものを提供しているショップを探し当てた。今、ネットで調べさせてもらったら直近のご店舗が荒浜で被災され、仙台新港近くに新たなショップを数日前に開店されたようだ。匿名にする必要はないかとも思うが、いずれ、ショップBさんのEさんとさせてもらう。その当時は五橋のトンペイ片平キャンパス東の学院大学寄りの通りにショップを持たれていた。その後、荒浜に店舗を構えられていたことは波乗りをする知人から伺い知っていたが、やはり被災されていたようだ。被災によるご苦労を伺う知ることは出来ぬが、しかし、ウェブページによるとご本人はご健在であり何よりであったと思う。

まず連れて行ってもらったのが七ヶ浜の湊浜の防波堤(テトラか?)で比較的波が少ない小さな砂浜。そこでセイルアップなどを教えてもらった。次の(確か2回目)場所は、その後に云わば自分のウィンドのホームグランド的な場所となる名取川の閖上大橋の少し上流の海から見て左側の場所だ。そこではセールアップはむろんのこと、風を受けてするすると走ることも出来るようになった。結局、スクールはこの2回だけだったと思う。その後すぐにEさんのところからウィンド一式を購入させてもらった。当然ロングボードで、ファンボードとも言えるような代物。イギリス製だったか。いずれ値段に比例した作りのシロモノだった。ボードがやけに重かったのを覚えている。

自分は当時、中古で買ったスバルレオーネ(黄色の4WD)に乗っていたが、それからは週末になると、車のルーフラックによいこらしょっとその重いロングボードを積んで、車内にはウェットスーツやらハーネスやらの道具を投げ込んでは、上記の名取川ビーチに通うこととなる。

さて、ウィンドで体験出来た感動は、風という自然の力を使って自分は進むことが出来る!!風で進んでいる!!という単純なものだった。しかし、この感動は単純さだからの故だろうか、今でも自分の心に深く焼き付いて残っている。今はロードバイク(自転車)を趣味とし、風ではなく自分の身体を使う乗り物ではあるものの、同じく原動機に頼らない乗り物であり、そこには何か共通するものがあると思う。

前述の名取川ビーチには、そこを拠点とするウィンドの人たちがそれなりの人数いた。自分で道具を持って、自分の車で通うようになると、新参者の自分は最初はおっかなびっくり、そして徐々にそれらの人たちと会話を持つようになっていった。

年長者のXさん(お名前を失念してしまった!!)、同じく年長者のAさん、自分よりも少し年上のMさんとYさん、自分と年の近いOさんやHくん、ちょっと若いAくん、等々。それぞれに個性があり(自分もむろんそうだが)、そのような人たちで共通の趣味であるウィンドを通しての会話やお付き合いは本当に楽しいものだった。ちなみに、人付き合いは少ない自分であっても、当時の自分は、1. 高校時代の主にバイク仲間の友人ら、2. 高卒で入ったS社の同期等でやはりバイク仲間を主とする友人ら、そしてこの 3. ウィンド仲間、と三またを掛けた友人付き合いをしていた。ズーズー弁でいうところの何となくイズイ感じがする時もあり、その事からも自分の度量の少なさを思い知る。

さてウィンドそのもの。購入したファンボードで少し上達してくると、ウィンド用語でいうところの風にのってプレーニング状態も出来るようになってきた。前述の名取川ビーチはその位置からも冬の西高東低の気圧配置(気圧線しましまのきつい状態)になると奥羽山脈からの北西の風がかなりストレートに入ってくるところであり、時にはガスティーな風がどぉ~んと入ってきたりする。そうなると、セイルの性能はもとより、やたらと重いファンボードではボードとセールを操るしんどさだけが目立ってきてしまう。そして、ショートボードが欲しくなる。

自分は割りと早くそのショートボードを入手した方かもしれないが、今もまだあるのだろうか、仙台市内の晩翠通のMSPというショップで、名前は忘れたがサメのマークの入った白くて軽いショートボードを買った。確かセイルやマスト類も。セイルは最初はNeilPryde(ニールプライド)のRAFの6.4だったような。因みに、セールはその次に同じくNeilPrydeのキャンバーが入った立派な5.5、そのあとずっとしてから香港に行った時に安かったのでやはりNeilPrydeの立派バージョンの4.5だか4.0を買った。

その当時はやはり上達したいという気持ちもあり、専門月刊誌の購読はもとより、ビデオなどもレンタルなどして良く見たものだ。そのような知識と、あとは練習で、ウォータースタートはもちろん、タックやジャイブなども徐々に出来るようになってきたと思う。とにかく楽しかったな。

冬は名取川ビーチでも結構乗れたが、それ以外の季節や風向きの違う日などは場所を変えて乗ったりもした。野蒜海岸、石巻の長浜、たまに、一回程度か七ヶ浜の菖蒲田浜。それに、皆と、あるいはOさんと二人での猪苗代湖遠征など。

ウィンドに熱中していた時期は、ちょっと風が強い日などに木々が風に激しく揺れる様子など見ると「おぉ~、アドレナリン上がるなぁ~!!」などと気合が入ったりもしたものだ。また、風の強い日、ウィンドで名取川ビーチや他のいざウィンドをしようとしている場所に到着し、水面に白波の立っている光景などを目にした日には「ウォー!!白波だぁー!!」と歓喜の雄叫びを発することも度々だった。

「良しっ!!やっつけられにいぐがっ!!」とは、「良しっ!!風にこてんぱんにやられに行こう!!」という意味のズーズー弁だが、強風のときなどに、風にやっつけられること、つまり強風にあおられて沈することも、喩えようもなく、破滅的に楽しいものだった。(…と記憶にはあるが、実際は少し怖かったかも知れぬ)沈しても水中に倒れるだけであり、怪我などは殆んどない。沈したときに道具が強風に吹っ飛ばされて少し泳がねばならぬ時もある事はあったが…

最終章の入り口で、ウィンド話題で序章をずいぶんと引っ張ってしまったが、ウィンドとの出会い、楽しさは、ざっとこんな感じであった。

このウィンド、’89年の先の話しとなるが、’91年からのBay Area滞在時も’96年に結婚するまではずっと続けていた。場所は主には住んでいた街、Foster Cityのすぐ近く、San Mateo Bridge半島側のすぐ北隣の3rd Avenueという場所が多かった。Bay AreaはThermal Windという夏風が良く吹いた。内陸が砂漠で高温となり、そこに太平洋の冷たい海の影響で風が起こる現象だ(…と思う) 初夏から秋口まで、大体いつも午後になると吹き始めて、Summer Timeの時期でもあるので、結構遅い時間までウィンドをとことん楽しめた記憶がある。土日だけではなくて、平日でも会社帰りにやったりとか。それに、冬はStormが来るのに合わせてちょっとだけ足を伸ばして、そうは言っても車でたった30分程度だが、半島の太平洋沿岸のHalfmoon Bayとかでしたりとか。いやはや、本当に楽しませてもらったものだ。

でも、現地で’96年に結婚してからは段々と足が遠のくようになっていく。それはそうだろう(自分の場合はだが…)、わざわざ日本から来てくれた奥さんを一人アパートに残して「じゃっ、ウィンドに行ってくっから…」とはならないのだ。

あれま、もう8時半になってしまった。

この続きはまた。

以上、
2013年3月19日 火曜日 午後8時半
自宅の居間にて。
Sony Music Unlimitedで今度はクラシックを聴きながら。
 


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