フェデリコ・フェリーニの「道」って言う映画、見たことあるかい? [イタリア・ドイツ]
あんたはさぁー、フェデリコ・フェリーニの「道」って言う映画、見たことあるかい?
この映画、好きでさぁー。
いつだったかな、初めて見たのは。多分、まだ10代の後半だったかな。テレビで見たんだよ。
最初見たときはさ、悲しさというよりはさ、あの音楽が良くてね。なんかこう、寂しいじゃん。そういうのが良いんだよね。トランペットの音だよ。この音楽を聞くと、道ってイメージで、それもどろどろのひどい道、もちろん白黒の道だよ。そこをとぼとぼ、下むいて、延々と歩くイメージの曲なんだよな。
それで、50になったかなろうとしてたかのこの前、またテレビで見たんだよ。BSの番組でね。録画してさ、それをちゃんとBDに落としてさ、それから見たんだよ。
ジェルソミーナも、クインが演じる大道芸人の男も、昔とおんなじで、音楽も同じ。当たり前だけどさ。
音楽はさ、相変わらず好きな音楽だけどさ、自分でもびっくりしたのはさ、何というかさ、感じる悲しみが若い時に見た時と、ぜんぜん違うんだよね。深いのさ、悲しみが。そんで、思いっきり悲しいのさ。
(いまさ、Wiki見て大道芸人の名前、調べたさ)
ラストシーン近くでさ、ザンパノがさ、海岸沿いを歩いててさ、ジェルソミーナが歌ってたか、トランペットで吹いていたかした曲というかチューンなのかな、覚えていないけど、それを耳にして、そこでジェルソミーナが寂しく死んでしまったことを知るんだよ。
最後のシーンはザンパノが波打ち際で打ちひしがれるシーンなんだけど、もう悲しくて仕方なかったね。
見たことある人はしっているだろうけど、ザンパノはちょっとおかしくなってしまったジェルソミーナを山岳道路沿いの廃墟みたいなところに置き去りにしてしまうんだよ。
ザンパノはそれにずっと罪悪感を持っていたんだろうな、彼もすっかりおかしくなってしまうわけさ。
そして、このジェルソミーナの最後を知って、どうしようもなくなるわけさ。
映画は確かそこで終わりだよ。
悲しくて、素敵な映画だよ。
フェデリコ・フェリーニの「道」
まだ見ていないんだったら、暇な時にでもレンタル借りて見てくれよ。
以上、
2013-02-07 20:57
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