沢木耕太郎氏の最近の作品『極楽とんぼ』 [旅の雑感]
このブログ、ペナン島滞在日記と銘打って、マレーシアはペナン島に少しの間滞在したとき、日本に残る家族への近況報告、日記代わりとして開設した。そのペナン島から帰国したのが、2009年の6月。その後は少しの間、現地での記憶とメモなどを頼りにブログ記事を作っていたが、大分とご無沙汰して、つい最近、ペナンのこととは関係ないことなどを記事にし始めた。
そのペナンへの滞在の始め頃の記事で、ノンフィクション作家の沢木耕太郎氏、そして過去に噂のあったような藤圭子さんのことなどを記事に書いてしまった。
双方の人物への一ファンとして、失礼ながら記事のネタに使わせていただいたが、最近も沢木耕太郎氏の著作が出ていないかと時々インターネットでチェックさせてもらっている。そんな中、つい先日、ジャーナリスト記事を公開する『G2』という、講談社が運営しているサイトに、沢木氏の作品が掲載されていることを発見した。
氏の作品が掲載されていたのは、G2のVol.4で、発行年月日は2010年6月になっていた。アマゾンサイトの紹介によると次のようになっている:
「極楽とんぼ――あるいは、ある編集者の死」 沢木耕太郎
「飲食三百六十五日」 太田欣三
大学卒業後、就職した会社を1日で辞めてしまった筆者が、ライター修業時代にともに濃密な時間を過ごした編集者・太田欣三が死んだ。享年75。太田氏は、沢木氏に300を超す俳句を遺していた――
亡くなれた太田氏への氏の敬愛が強く感じられる作品だが、氏の初期の頃の著作活動の話もまた興味深かった。氏の著作活動のスタイルは、氏自身の様々な著作でも語られている。例としては、先に触れた自分の稚拙な記事の中で、当時の氏の最近の作品として紹介させていただいた「旅する力―深夜特急ノート」である。
さて、この「極楽とんぼ――あるいは、ある編集者の死」の中でも、助平な自分の興味そそられる部分があった。ストイックな感が強い氏には珍しいゴシップであろう、例の藤圭子さんのことが書かれているかもしれない作品についてである。
失礼ながら、その部分を引用させてただく:
”いずれにしても、青地氏の言葉が頭に残っていた私は、歌謡曲についてのルポルタージュを書く仕事を引き受けると、一カ月ほどで「いま、歌はあるか」という五十枚の原稿を書き上げ、沖縄の石垣島に遊びに行ったのだ。”
http://g2.kodansha.co.jp/177/246/302/303.html
「いま、歌はあるか」は現在でも何かで読めるのであろうか?果たして、この作品に藤圭子さんは登場するのであろうか?
興味はつきない。
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