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イメージ加工処理へのGIMP(ギンプ)の活用マニュアルー実践例 [IT関連]

最近、仕事でコンピュータイメージを扱い機会が多いが、イメージ処理に愛用しているソフトがGIMP(ギンプ)というフリーで使えるソフトである。

GNU GPLコミュニティーという団体に属する(?あるいは貢献している?)世界中の皆様が協力して作り上げたソフトであるが、大変に重宝させてもらっている。

使わせてもらっている主な用途は、図面の抜粋や加工、表示物の作成、等々である。このような作業は、大体はエクセルの図形機能を利用して、ささっと済ますこ とが多いわけであるが、エクセルではどうしようもない、あるいはかなりの時間を要する場合など、このGIMPを使うと比較的簡単に、仕上がりよく作り上げ ることができる。

今度、新しい方が職場に来る予定になっているので、その方にも使っていただけるようにとマニュアルのようなものを作ってみた。

他の多くの、このようなインターネットコミュニティーで入手できるソフトの例にもれず、このGIMPも、インターネット上に膨大な、そして有益な情報が埋も れている。かく言う自分も、当初はこのような画像処理ソフトの使い方が全くと言って良いほどわからず、インターネットで方々検索して、少しずつ習得をして いったものである。使い方を理解すればするほど、有益なアドオンを加えれば加えるほど、このGIMPは使いやすい道具となっていった。

今回作ったマニュアルは、新しい方にこのような苦労を出来るだけ少なく、かつ業務で出来るだけ早く効果的に使ってもらうために、実践的な使い方を参考例として 作成してものである。出来上がってみて考えたことが、このような業務での実践例を扱ったマニュアルが、インターネットでも、あるいは書籍でも少ない中 (GIMP関係の書籍はどうもデジタルカメラ画像処理が多い気がする)、たとえ稚拙な作りであっても、内容が豊富でなくても、誰かの役に立てるのではない かということである。

自分もそうであったが、何かちょっとした取っ掛かりで『道具』を”実際”に使い始めると、その『道具』を前にして、「あーでもない、こーでもない・・・」と悩んで時間を費やすよりも、 ずっと早く習熟していくということである。

このマニュアルが、誰かにそのように使っていただければ、誠に幸いである。

リンク: http://www016.upp.so-net.ne.jp/ryoe/j8HUvVnbNG3CtH2S3tg9/GIMP_MANUAL_EXAMPLES.zip

以下、目次の抜粋

1.    始めに    1
2.    GIMPについて    1
3.    GIMPのアドオンについて    1
4.    図面を清書・イメージファイル化する方法    2

1). GIMPの起動    2
2). GIMPへのスキャナ画像の読み込み    2
3). スキャナ画像のレイヤーへの取り込み    4
ア. GIMP形式でのファイル保存    4
イ. キャンバスレイヤーの作成とサイズ設定    5
ウ. アルファイメージの追加    8
エ. レイヤーの追加    9
オ. イメージファイルのコピーと貼付    9
4). イメージレイヤーの移動、回転、統合    12
ア. イメージレイヤーの非表示化    13
イ. イメージ表示の拡大・縮小    14
ウ. イメージ表示位置の移動    15
エ. ドックの表示・非表示    15
オ. レイヤーの移動    16
カ. イメージの回転    17
キ. イメージレイヤーの不透明度設定    18
ク. レイヤーの統合    20
5). レイヤーイメージの白黒化    21
ア. 透明キャンバスレイヤーの準備    21
イ. 色域選択ツールによる選択    22
ウ. 選択範囲の塗りつぶし    25
6). イメージ編集(消しゴム、線描画、テキストの追加)    27
ア. 消しゴムによるイメージの削除    27
イ. パス機能の使用による線描画    29
ウ. テキストの挿入    32
7). 画像の回転    35
8). イメージファイルとしての保存    36

5.    装飾文字の作成    37

1). GIMPでのキャンバスの準備    37
2). イラストを貼り付ける    38
3). イラストを編集する    38
4). 文字を加え装飾する    40

6.    パス編集方法の一覧表    45


 
1.    始めに
事務作業では、様々な目的でイメージファイルの加工が必要になる場合がある。例としては、図面の一部抜粋(ばっすい)処理、ちらし等の表示物の作成、などで ある。事務作業の多くは、エクセルあるいはワードの活用で事足りるが、このような何らかのイメージ処理を伴う作業は、専用の画像処理ソフトを活用するのが 高品質でかつ効率的な作業が行える。
この『イメージ加工処理の例』では、フリーの画像処理ソフトのGIMP(ギンプ)を活用したイメージ処理事例を紹介する。


2.    GIMPについて
GIMPは、オープンソース(ソフトウェアを構成するコードが、インターネットを通じて世界中に公開されている)の画像処理ソフトウェアであり、このオープンソー スを主催するGNU GPLという団体のポリシーに基づき、ユーザーは誰でもこのGIMPをフリーで利用できるようになっている。
GIMPは、ラスターイメージ(ビットマップ画像と同義語)のみという制約はあるものの、市販の高価なソフト(例:Adobe Photoshop)にほぼ匹敵する機能を備えており、事務作業において必要とされるイメージ加工は、ほとんど全て行うことが可能である。

3.    GIMPのアドオンについて
GIMPのPCへの導入方法、あるいは使用方法の詳細は、WEB検索によって容易に取得が可能であるので、ここでは省略する。ただし、一点、Add-On(アドオン)についてのみ留意事項を述べておく。
GIMPには、その基本機能に付加することで、様々な付加機能を実現できるアドオンというものが多数作られており、GIMPユーザーはそれらのアドオンを、必要に 応じてインターネットから検索・ダウンロードして、GIMPに追加することができる。これらのアドオンには、単純にアドオン機能のみを追加するものから、 さらに、あるプラットフォーム(ソフトウェアが動作する環境)を追加した上で追加できるアドオンもある。
例えば、地図作成などにおいて、ある区間 の距離の情報などを正確に得たい場合、その区間に相当するパスを作成し、そのパスのピクセル数を取得できる特殊なアドオンを用いることができる。地図上の 縮尺スケールの倍率などから、このピクセル数を距離に変換などして距離情報を入手することが可能となる。
しかし、このようなアドオンの中には、前 述した”あるプラットフォーム環境下のみ”で機能するものもあり、ユーザーは、必要とされるプラットフォーム環境も別途に入手し、追加でインストールする 必要がある。例えば、『Python-Fu』というプラットフォームがこれにあたる。
多少高度になるが、この点は留意をしておいてもらいたい。


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