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寺泊ツーリング①:前日および初日 [自転車]

2017年9月20日の午後10時、在自宅の居間、今回のハイブリッドツーリングの写真をアップしようと書き始めた。(実際はPCタイプだけど) 今回のツーリングは2015年の下北半島への輪行ツーリング以来の高校同級生とのハイブリッドツーリング。仲間は大型オートバイ、自分はロードバイクおよび輪行の予定、だった訳だが。
 
結果論となるが台風18号の影響で仲間はオートバイを諦めて四輪車となった。実際は旅行そのものをキャンセルも出来たのだが、高齢のお母さんの具合が思わしくなくなって早々とK君がキャンセルとなった中で「せっかく予約した民宿を全員キャンセルすることは避けたい、そうであれば、四輪車で行こう、E(自分です)がチャリで行くのであれば、彼を帰りに乗せて帰ることも出来るし」という幹事役のO君の判断で実行となった次第。
 
前回2015年の下北半島・青森のハイブリットツーリング時は2泊だったが、今回は全員で一緒に泊まるのは1泊のみ。9/16(土)から9/18(月)の三連休のうちの9/17(日)- 9/18(月)の二日間を使う予定となった。名取市在住の自分が1日で寺泊まで自転車移動は非常に困難なので、自分一人が9/16(土)に村上市坂町に移動して前泊する事としたのだ。
 
さて、今回はDNF(Did Not Finish)とはならなかったけど、CF(Clean Finish)とはならなかった。初日9/16(土)の名取市・自宅から村上市坂町への移動に一部電車移動を使わざるを得なかったためである。翌日9/17(日)の坂町から寺泊への自転車移動はほぼ予定通りとはなったけど。また帰仙日の9/18(月)の未明には台風18号の猛威を宿に居ながらにして体験するというオマケまで付いた。
 
それでは写真を織り交ぜ今回のツーリングの結果をご開陳させて頂く。
 
前日 2017年9月15日(金)
 
いつもの事だけど押し迫らないとルートなどをキチンと検証しない、そんなズボラな性格が表れたのがこの日。名取市 - 南蔵王 - 七ヶ宿 - 高畠 - 坂町のルートをGoogleMapでじっくりと見ると、小国街道と称される国道113号線の高畠-坂町間にはトンネルが非常に多く有ることが分かった。GoogleMapで見るだけでも15個程度(もっと?)ある。自転車で、国道のような幹線、つまり交通量の多いトンネルを通行するのは非常に危険である。自分の命を、全く知りもしない他人の自動車運転手に無条件で預けるという事だ。さぁ~、後方ライトを増強しよう、あるいは反射ベストを着よう、等々思ったり、実際にグッズをゲットするため近場のバイクショップを覗いたりしたが、やっぱり、この小国街道を使うことは避けようと判断した。Call of nature, or a logical or reasonable thinking だ。まだ大学一年生の双子の娘・息子を残して死ぬ(or アホ車ドライバに殺される)事は出来ない。それで決めたルートが小国街道の南側、飯豊山嶺の裏道の県道の山道を使うというもの。かなりのアップダウンで且つ距離も若干増すが、ゆっくりと走れば多少遅くなっても坂町に到着するであろう、という目算だった。
 
また天気も気になるところではあった。特に北進を続ける台風18号。でも、この点についてはもっと楽天的に考えていて、いざとなれば、例えばルートに台風がヒットする可能性のある9/17(日)は坂町から寺泊まで電車を使えば良いであろう(仙台弁で言うところ、電車使えば良いっちゃ)と考えていた。こちらの方は、これも結果論となるけど、冒頭に述べたオートバイ仲間の四輪車使用に助けられる事となった。
 
初日 2017年9月16日(土)
 
目覚ましで午前4時に起床。日の出が5時少し過ぎと分かっていたため。殆どの荷物・パッキングは前の晩に終わらせていたので、起きてからは最後の確認と自転車(2012年初売りバイクのTREK MADONE 3.1)へのバック等の装着のみ。簡単に朝食も食べて、さらにはコーヒーも淹れて飲んで、そして鎖骨を折った日の迷信的な教訓を守って、まだ床で熟睡する妻に「うんじゃ、行ってくるね…」と小声で声掛けして出発した。しかし住む団地を抜けないうちに雨がパラパラと降り出しカッパを着なければならなくなる始末。
 
↓自宅玄関前にて、すでに雨が降っている
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↓樽水ダム取っ付き登り途中の山神様で安全祈願しました。
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↓蔵王町から遠刈田、これから越える不忘山方面臨んで午前6時少し過ぎ
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いつもの山道ルートである樽水ダムルートを通って、でも今回は脚を温存するため菅生の激坂およびスズラン峠は避けて順調に遠刈田温泉町まで到着。こけし橋で漸くとカッパ、そして新調したMont-Bellのアームウォーマーも脱ぎ、七ヶ宿へと南蔵王・不忘山の峠をゆっくり移動した。
 
↓遠刈田温泉のこけし橋にて、カッパなどを脱ぐ
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↓不忘山手前の農家兼お店の自販機でコーラ休憩、トラクタと記念撮影した
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翌日9/17(日)に寺泊で合流する予定のO君からは「Eをどこで四輪車でピックアップするか」を判断するため逐次状況をLINEで連絡するようにと指示されていたが、七ヶ宿スキー場に到着した段階でO君に「恐らく坂町まで問題なく移動出来るであろう、そして翌17日(日)も多少雨に振られるかもしれないが坂町-寺泊間も自走出来るであろう」と連絡を行ったりした。
 
↓七ヶ宿スキー場入り口にて
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↓本日初のトンネル、七ヶ宿から高畠への途中
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↓高畠にて
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↓良い感じの田んぼ風景、川西町にて
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↓川西ダリア園による時間はもちろん無かったが途中で見事なダリアを何回か見させて頂いた
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七ヶ宿-高畠間のトンネルを2個位、ちゃんと前照灯と点滅後方灯を付けて危険をやり過ごし、高畠のコンビニではサンドウィッチ等でエネルギー補給も行って、小国街道方面へと進み、スマホで現在地を確認しながら川西と言う町から、小国街道の迂回路として通ることを決めた山道方面に進み始めた。交通量もとても少なく、ひよっこのムネオおじさんが言うところの「日本の原風景だべさ」的なナイスな道を淡々と進む。悲しいかな廃屋がそこかしこに目につく集落を抜け、白川ダムという場所に向かって峠を進むが勾配が10%を超えるきつい場所も出始めた。それでもロー側補強をした低ギアレシオで何とかやり過ごし、源流の森と名付けられた公園もある、平場の集落である中津川へと到着。不安だった山の裏道も、こんな調子で何とか行けるであろうと、途中でコーラ休憩を挟みながら移動を続けた。
 
↓割りときつい急登を終えてやっと下りに、これより飯豊町
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↓低ギアレシオ (35-32T)の効果は絶大でした
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↓白川ダムの上流部、公園になっている
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↓何故、桂由美??という疑問もあるが
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↓良い名前のお店の自販機でコーラを飲んだ
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さて不安になったのが、中津川から自分が北進を続ける予定の県道8号と、(後で分かったのだが喜多方方面への)県道378への分岐点での事。進むべき県道8号方向に「通り抜け出来ません・工事中」と立て看板があるではないか!! (ところで、こちらで紹介されているこの喜多方へのルート、興味津々です:  http://www.bicycle-eyes.com/course/cycling4795.html ) 
 
↓これは実は戻ってきた時に撮った写真
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ここも、ホデナス(仙台弁でアホ)な自分は「チャリだし、通してくれっぺ…」と気軽に考え先を進むために坂道を登り、そして大分と下っていった。そうすると、やはり看板の通りに工事現場があり、おじさん達が何人かで重機など使っている。先をよく見ると細い山道を横断する形で、工事用なのか、あるいは法面の土砂崩れなのか土がこんもりと。でも諦め切れない自分は遠くの工事のおじさんに、通してくれる事を期待しながら、バッテン印のジェスチャーをしながら「でも大丈夫でしょ?」と可愛く頭を傾げたりしたが、おじさんからは大声で「駄目!!駄目!!」と犬でも追い払うような仕草。
 
↓本当に通行止めでした
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アチャぁ~となり、まずはおじさんを刺激しないよう視界から外れ、さらなる迂回路や考えられる輪行移動の電車時間などを調べようとスマホを取り出すが、奥深い山中とて電波も入らず、不安と共に下った道をエッチラオッチラと逆戻り、何とか通行止めの看板まで戻りスマホで調べると、更なる迂回路などもなく、せっかく入ってきた山から小国街道のとっつきの駅まで移動し、電車輪行移動して坂町まで行こうと決断した。宿泊先の旅館にも電話して到着がかなり遅れることも連絡。
 
 
 
坂町駅までの輪行移動を開始するため、米坂線の最寄り駅である手ノ子駅まで白川ダム湖畔の道を進むが、がっかりしたせいもあろう、今度は猛烈に空腹を感じ始めた。そして、その手ノ子駅に到着すると駅隣りの食堂が集落のお祭りのためかお休みとなっている。俄然強くなった空腹感を感じながら、仕方なく、今度は高畠の方面に逆戻りして羽前椿という素敵な名前の駅の近くのコンビニで、まずは買った豚まんを店先でまさしく武者振り食べ、同時に買ったお弁当・団子・お茶を持って羽前椿駅に移動、無人駅のベンチに座って、お弁当をお腹に入れて、漸くと人心地付いたのであります。坂町駅方面への電車の時間が4時45分だったか「まだ30分はあるな、余裕、余裕」と思っていたけど、今度は久々の輪行パッキングに手間取り、最後は自転車以外の荷物を輪行袋に乱暴に詰め込んで何とか列車に乗り込んだ次第。
 
↓白川ダム沿いの道
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↓JR米坂線の羽前椿駅にて
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車中では疲れのため、こっくり、こっくりと居眠りを繰返し、坂町駅に到着したのは確か午後7時程度だったか、すでにお外はとっぷりと暮れて真っ暗。さらには改札でお金を払おうとすると駅員の方が不在で、精算機も見当たらない。無賃乗車の確信犯(でも、翌朝にちゃんと駅に戻って払いました)として宿に輪行袋を担いで移動、幸い予約した宿は駅の最寄りでもあり、投宿後、さっそくお風呂も頂きさっぱりとして、少し遅れてしまったが夕食もビールと共に頂きました。冷えた瓶ビールの美味しかったことよ!! これぞ、旅の醍醐味、そう得心した自分なのでした。
 
↓お世話になった旅館での遅い夕食、ビールの超うまかったこと!!
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↓初日の走行ログ
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洗濯機でサイクルウェアや汗をすっかりと吸った鎖骨固定帯を洗い、脱水後、部屋のエアコンを除湿にして、たまたま映っていたNHKドラマ「ルーシー」がナイスでラストまで見て、その日は就寝となりました。
 
二日目へと紀行は続くが、初日だけでこんなに長いので、どうしようかなと思案中なり。
 
以上、
 

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コメント 2

bluerider54

いや、、、凄いですね。骨折から回復して長距離ライドですね。やっぱりトンネルは敬遠しますよね。これからもお気をつけてライド下さい。


by bluerider54 (2017-09-21 19:05) 

Gecko_sings_at_night

bluerider54-san, 楽しみにしていたツーリングだったもので、鎖骨も何とか治癒してくれて良かったです。トンネルは本当に怖いですね。日本全国のトンネル脇の旧道を、各自治体には、自転車ライドや散歩用に是非とも整備してもらいたいものです。
by Gecko_sings_at_night (2017-09-23 10:54) 

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