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なじょすっぺ? [滞在生活]

8月24日の月曜日の朝。仙台空港で成田行きを待ちながら。

太白図書館で借り出した井伏鱒二「仕事部屋」講談社文庫本を読み始めたが、その中の短編「丹下氏邸」を読んでいたら、次の部分を目にし、おっ!!と唸った。

男衆が丹下氏に折檻(ぎょうぎ)を受ける場面で吐く言葉だ:

「このように寝ころんで莨をすわしてもらったとて、私らは、いつも親切にしてもらうときのようには、何故(なじょ)に思わんのでありましょう。ましてや私らは、やましいような気がしますがな」

文学的な、あるいは内容的な驚きでも何でもなく、言葉「何故(なじょ)」に激しく反応したのである。

確かちょっと前のNHK大河「八重の桜」でも、八重がこの「なじょ」を使っていたような記憶がある。その時は、ほぉー、会津でも「なじょ」を使うのだな、と感心をし、やはり同じ東北だからな、などと思ったものだ。

「なじょすっぺ?」「なじょだべ?」「なじょに?」などと幼い頃から多用している私はてっきりザイゴのずーずー弁であろうと思っていたところ、先の「ほー、会津も」と気付き、そして今度はこの井伏鱒二「丹下氏邸」で、恐らく、明らかに東北ではないところで使われていること、そして、元となる漢字「何故」を知るに至った訳である。

いったい、なじょすたら良いんだ...

以上、smDSC_0015.jpeg
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