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ペナン島 安宿のことなど その1 [滞在生活]

2013年の正月明けの3週目、ここ仙台でこう何日も雪と冬の寒さに晒されているせいもあるだろうか、最近頻繁にペナン島で過ごした時間を振り返る自分がいることに気づいた。
 
さて、滞在型の一人旅が自分のペナン島での経験だったわけだが、今振り返るとドヨンとした感じで時が過ぎていった気がする。そもそも観光目当てでもなく、特段の目的もあった訳ではなく、たまたまその当時の自分の置かれた社会的且つ家庭的な環境から、少々の時間を自分一人で費やすことが許され、そうであれば勝手知ったペナンで時間を過ごそうと企画実行した旅であるから、このドヨンとした感覚も当然といえば当然であろう。つまり、まずはペナンに行って、そこで時間の過ぎるのに任せる、と言った風の旅だ。

そのような状況の中、実はペナンには短期間に二度渡航し滞在している。時間があったとは言えお金は無かったので、渡航のフライトは溜まっていたマイレージを使用し、滞在も可能な限り安く上げようという覚悟のもとだ。一度目は2008年12月21日から翌年2009年1月15日までの26日間、二度目は同2009年4月1日から2009年6月18日までの79日間。いずれも移動日を含んだ渡航日数である。今こうしてこの振り返りを記述しながらパスポート記録を見なおして記載してみた。

短期間とは言え滞在型の旅であり、宿泊する宿の選定は旅の快適さと金子の持ちを左右する重要な要素となる。しかし、そうは言っても、まずはペナンに行って…それから… 程度の考えであった自分は事前に調査などはろくに行わなかった。過去に仕事で何度もペナンに訪れて欧米からのバックパッカーが多いことを見知っていた自分であるために、行けば安宿は簡単に見つかるだろうと思っていたわけだ。そして、その考えは全くその通りであった。

最初の滞在時はChuria Streetの真ん中の、その通りでは比較的賑やかな交差点近くにあるBanana New Guest Houseに宿泊した。記憶はあいまいだが、この時は特にその他の宿泊場所を何件か当たるということはせずに、この最初の宿にすんなりと決めたと思う。(ネットで検索してたら今でもちゃんとHPがあったし:http://bananapenang.com/main/ )

宿泊費は20RM以下で確か16か17あたりだっと思う。(20RMは当時を25円/RMとすると500円/泊程度か) 部屋の大きさはシングルベッドひとつとそれと同等よりちょっと広い程度のフリースペースがあるだけ。日本の六畳間よりもずっと狭いと思った。エアコンは当然無いが扇風機が申し訳程度に付いている。しかしこの扇風機は暑い空気をかき回すだけで快適さにはあまり、と言うか殆ど、寄与していなかった。部屋には窓は無く外気の導入のしようがないのである。さすがに明かり取りに電球はあったがワット数の低いかなり暗い電球だった。トイレとシャワーは当然共有。

それでも全体的には安さ相応であり十分だったと思う。大体にして部屋にいる時は寝るためだけで、この宿にいる殆どの時間は別棟になっている本館の食堂兼喫茶店兼ロビー兼事務所兼そのほかもろもろの広いスペースで過ごしていたからだ。因みに滞在した部屋はローカルのコンビニの二階にあった。さすがに出入り用に部屋とは別な鍵もあったと記憶している。

このロビー兼もろもろの場所で過ごす時間は悪くなかった。悪くなかったというよりもとても楽しい時間だった。大体において誰かがいて、その誰かはやはり旅人である。ペナンは欧米系バックパッカーが多く見られるが、このホテルも同様でほとんどは欧米系の人達だった。宿に滞在し時間を潰している客達、出て行く客達、新たに入ってくる客達。ロビーはオープンスペースで通りに面しており行き交う車や人をぼんやりと眺めていることも出来る。自分はこの一回目の滞在では持ち込まなかったがPCをネットにつなぐ事も出来たはずだ。ただぼーっとしながら、あるいはビールやコーヒーを飲みながら。また、簡単な食事も出してくれるので、それを食べながら、など。

外の光景を眺めているのは本当に楽しかった。灼熱の太陽がぎらぎらと降り注ぐ外を、オープンスペースではありながら日陰なのでまずまず涼やかな室内からぼーっと眺め続ける。あるいは、スコールが滝のように降り続く外の時もあったし、段々と暮れなずむ光景をコーランをバックグラウンドに眺めていた時もあった。

外観の写真(コンビニ上の部屋に滞在した):
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ロビー兼もろもろの写真:
DSC05664.JPG
 
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DSC05639.JPG
 
DSC05638.JPG

一回目の滞在の宿はこんな感じだったが、でも二回目に滞在した宿の方が良かった。環境的にも、コスト的にも。場所はLove Laneというところで、このBanana New Guest Houseから歩いて2分やそこらのところである。

その宿のお話は次回に。


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