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イタリア・ドイツの旅: 旅立ちのとき [イタリア・ドイツ]

欧州へは一度だけ、そのときはイギリス、フランス、モナコに行った経験しかなかったが、今回、商用でイタリアとドイツに行くこととなった。これから、主にそれぞれの宿泊先について多少なりとも紹介のようなものを記したいと思っているが、まずは初めに成田空港近辺へ前泊した経験をご説明したい。

 

ヨーロッパへの飛ぶ便はルフトハンザ(Lufthansa)の朝9時半のフランクフルト行き(Frankfurt)と決まった。そうなると、宮城県名取市に居住するものとしては成田空港近辺への前泊が必要になる。土曜日の7月23日が出発の日であったが、22日金曜日の午後三時頃に仕事を切り上げさせてもらい、一旦自宅に戻りあわただしくパッキングを済ませての成田方面への移動となった。

その日のうちに成田空港近辺の宿泊先に到着すれば良いとは言うものの、比較的大きめのローラーバッグ、そしてショルダーバッグを持っての移動は結構疲れるものである。しかもタイミング悪く家内の出勤日と重なり最寄り駅まで送ってもらうことがかなわず、自宅から近場のバス停まで歩き、バスで最寄りのJR(東北本線 南仙台駅)に移動、そこから仙台駅に、そしてやっと新幹線となる。新幹線で2時間少しばかりゆっくりと座ることは出来たが、成田エクスプレスがどうも不定期な運行となっているようで、今回はJR上野駅で京成線に乗り換えが必要であった。JR上野駅を出てアメ横を左手に横目でちらちらと眺めながら、西郷どんから無言の、しかし力強い出征へのはげましを受けながら、そして、昔はそう言えば成田に移動と言えばスカイライナーしか無かったよなぁー、とノスタルジアに少しひたりながら京成上野駅に辿りつき、タイミングよく追加料金の不要な特急列車に乗り込むことが出来た。成田空港駅に到着したのは確かすでに午後8時程度で、この時間になると当日の飛行機にのるような旅客はほとんど見かけず、無人ではないかと思うほどのさびしいプラットフォームを早足で出口に向かう。何故ならば、今晩宿泊する予定のホテルまで向かうバスの出発予定時刻があと数分後に迫っていたからである。駆け足で進みながら、警備に立つ警察官のような青年に到着ターミナルはどちらかとお聞きすると、ホテルへのバスですか?と。そうなんですとお答えすると、では、ここを上がって外に出て右側のバス停です、とのありがたい情報。そのお言葉に素直に従って到着ターミナルの外に駆け出すと、そのバスが今このとき到着しようとするところ。間に合った、と天に、そして青年警察官に感謝しながら、バッグをバスの運転手の人にお任せしてバスに乗り込むことが出来た。

何組かのお客を乗せたバスは、検問を通り過ぎ、すでに暗くなり、街灯も少ないから真っ暗になった道をもくもくと進んでいく。10分もしないうちにホテルに到着。やっと、ほっとする。

今回の前泊地としたホテルは東横イン成田空港ホテル(ホテルチェーン東横INN成田空港)http://www.toyoko-inn.com/hotel/00037/ 

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私と東横インの関係は深い、という訳でもないのだが、東横インは安いので親しみを持てる。今回の前泊が決まってからネットで宿泊ホテルをいくらか物色したが、最終的に東横インにしたのは、しっかりと成田空港とのシャトルバスを運行しているようであるから、またインターネットも無料で使えそうだから、そして安そうだから、というところである。会社はホテル代を実費負担してくれるが、貧乏性のせいか、やはり安めのホテルに泊まりたい。また、東横インはアメリカのホリデーイン(Holiday-Inn)などと同じで、どこに行っても大体同じサービスを期待できる。

ところで、ここの東横INN成田空港、結果的に大正解だった。何故なら部屋が不思議に過剰にゴージャスなのである。あとで気がつくのだが、このホテルはつい4年前までは「ホテル日航ウインズ成田」であったらしい。これは翌朝に成田空港へ送ってくれた、南紀白浜ご出身で、成田近辺にはかなり長く住む、気持ちのいいおじさんがこっそり教えてくれた情報だ。そのゴージャスな室内は以下の写真のようなものである。

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この部屋で自分は豪勢にカップヌードルの夕食を摂ったわけである。

翌朝、6時からの無料朝食をありがたくいただき、成田空港へのバスに乗り込む。ちなみに、東横インの朝食は好きである。おにぎり、漬物、煮物類、お味噌汁、コーヒーなど、簡素なものであるが、これで十分だし、朝にはあっさり系がとても美味しい。しかし、今振り返れば、これはイタリア、あるいはドイツの驚きの朝食の連続の伏線となっていたことに、このときは気づく術もなかったのである。

成田空港に到着、すでにオープンしていたルフトハンザ(Lufthansa)のカウンターでEチケットの紙、およびパスポートを見せて、さささっとチェックインを済ませ、ビザカードのラウンジを探す。ここ成田空港の第一ターミナルには二箇所あるようだが、場所が分からない。それではと、初めてビザカードの裏面に記載されている0120に公衆電話してみると、懇切丁寧に教えてくれる。少し得した気持ちとなった。だが、そのビザ青年に教えられた新しい方が良いですよと言われたほうはさほど新しくもないような感じ。いずれそこで、ただコーヒー、ただジュース、ただネットをして時間を過ごし、8時20分だかのボーディングに間に合うようにゲートに向かう。途中、現地でサポートしてくれるイタリアの方にお土産をと思い、日本酒を買おうとするが、100mlを超える液状のものは現規制により手荷物で持ち込めません、あきらめてくださいと聞き、それではと東京ばな奈を買うこととした。

ゲートに着き、ちょっと座っているとすぐにボーディングのアナウンスが始まる。どっちみち席は決まっているしと最後まで待ち、ぎりぎりに乗り込む。席は通路側。でも窓側でも良い。真ん中でなければ。座ってから緊急対応パンフレットを見て、この飛行機が例の総二階建ての飛行機エアバスA380 (Airbus A380)と気づく。しかし、中にいる分には他の機体とさほど変わらない。だが新しい機体のようで、シートも什器もみな新しいので、さすがに気分も良い。そう言えば、前に乗ったインド航空の飛行機はぼろかったなと、不気味にほくそえむ中年男がそこにいたことに気づいた人は、多分誰もいないであろう。こうやってイタリア・ドイツの旅は始まったのである。

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続く。


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