光り輝く海原と出前一丁

10月3日の土曜日の午前10時半になるところ在自宅の居間。レースカーテンを通して陽の光が優しく輝いている。

今朝は一番に、それでも自宅を出たのは6時半程度だったろうか、浜の実家の墓に線香を上げに行ってきた。先日に一周忌の法事をしたばかりだったので今日の命日は自分だけで朝早くに行った。

 

 

多賀城を過ぎて浜に入り、まだ続く復旧工事でくねくね道となっている菖蒲田海岸あたりの道路から海は見えないが、小豆浜手前でやっと見えてくる。今朝は朝から天気が素晴らしく良いので海原には陽の光がキラキラと殊のほか美しく輝き、それを見た瞬間に平和で楽しかった幼いころの感情がどっとこみ上げてきて何とも言えない気持ちになった。

その道をさらに進むと小学校三年まで住んでいた花渕浜に到着するが自分が住んでいた場所も含め殆んどの家屋はまさしく跡形もなく消えており先ほど去来した幼いころの感情は一気に喪失感へと変わる。

帰り道は浜に20歳前半まで住んでいた頃にはそれこそ数え切れないくらい通った産業道路を使い一気にまっすぐ仙台市内まで入ってきた。宮城野の陸橋からだったろうか、その手前だったろうか、仙台の街中のビルの谷間越しの向こう青葉山の山腹には白いビルが陽光に輝いて見え、風景も大分変わったなと年寄りの感慨を味わったりもした。

普段は5時半頃には朝食を摂っているので帰宅した9時頃には空腹で堪らなかったが、家人の洗濯物干し作業を手伝ってから、この前に生協でお買い物をしていた時にどうしても食べたくなって買った日清の出前一丁を作ってネギや海苔などを入れてご飯と一緒に食べた。自分はラーメンやウドンや蕎麦を食べる時にはどうしてもご飯を一緒に食べたくなる。家族は違う。大阪の人達はどうもそういう人が多いようで麺類は言うに及ばずお好み焼きでもご飯を一緒に食べるとか。そう言えば日清の本社ビルだろうか淀川にかかる橋の近く北に向かって道路左にあったと思う。

出前一丁はやはり美味しい。ゴマの風味が効いている。今朝はご飯と一緒に美味しく頂いた。

 

さて、今日は自転車にも乗らないつもりなのでゆっくりと読書でもしようと思う。中上健次「鳳仙花」など。

以上、