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3D機能の使用およびコンテンツに関する感想 [IT関連]

先にこちらの記事で、ソニーブラビア BRAVIA KDL-40EX72S が新しく我が家の仲間に加わったことを述べさせてもらった。この記事では、このBRAVIA KDL-40EX72Sによる3D映像体験への感想を述べてみたい。

 

まず始めに、自分の3Dコンテンツへの誤解を述べておきたい。例の映画『アバター』の登場は、3Dへの一般の関心を一気に高めたと思う。かく言う私も、3Dテレビがきたら、まずはいの一番にこのアバターの3Dブルーレイディスクをレンタルして見てみようと考えていた。そこで近場のゲオに早速赴き、この3D版アバターをレンタルしようとしたが、ブルーレイディスクの『アバター』は当然あるものの、どこを探しても3Dの表示がない。これはおかしいと思いながらも、とりあえず別のブルーレイディスクをレンタルして、それによってブルーレイの高密度の画像をまずは堪能してみることにした。

帰宅してから少しインターネットでリサーチすると、次のことが分かった:

  1. ブルーレイディスクの3Dは、3D Blu-ray ™といって、つい最近規格化されたばかりの形式であること。そのためディスクの流通は少なく、さらにこれを3Dで見るためには3D Blu-ray ™対応の再生機が必要であること。
  1. 従って、現時点で3Dコンテンツを楽しむためには、3D用に作られた放送番組しかないこと。この多くはサイドバイサイド方式という形式を用いており、これは3D効果を得るために画面を縦に2分割して、3D対応のテレビで3D再生機能をONにすると、この左右の2画面が1画面に合成され、3Dレンズの左右の目のシャッターとシンクロして3Dが見れること。また、この3D番組も他の放送番組と同様に録画が可能で、テレビを3Dに設定すれば再生して普通に3D映像が楽しめること。

要するに、3D対応再生機で3D Blu-rayディスクを再生する以外、現時点では放送番組でしか3Dは楽しめないということである。

この現状を漸くと理解し、今度は早速3D番組を探してみた。しかし無料で見ることができる3D番組はかなり少なく、3D・3D(サンデー・サンデーと読む)、3D紀行、THE世界遺産3D GRAND TOURなど程度である。有料のスカパーチャネルでは流石に3Dコンテンツが豊富にあるが、残念ながら有料放送は契約していない。

いずれ、少ない番組数ながらいくつか見てみたが、今日のTHE世界遺産3D GRAND TOUR-フィレンツェ歴史地区(イタリア)は秀逸であった。流石3Dを強く推進するソニーが製作したコンテンツである。その他の番組は“なんちゃって3Dなのでは?”と疑うほど作りがあまり良くなかったが、この番組は、フィレンツェおよびそこにある美術作品という素晴らしい素材はもとより、3D効果が上品に適度に使われていた。有料放送の3D番組であれば、もっと素晴らしいのかもしれない。

3D番組は、カラー化の時と同様にひとつの技術ブレークスルーであることは間違いないと強く感じた。細かいことをいえば、画像のぼやけている部分の3D画像の重なり感の強さや、ズームインアウトの映像効果が活かされていないなど、不満な部分もあるが、これはコンテンツ作成技術の向上、あるいは3D用撮影機器の進歩などにより改善が進むものと思う。

一方、3D Blu-rayのことが危惧として気にかかる。あっさりしたリサーチでは(真偽の程は定かではないが)この仕様に対応するためには再生機のハードウェアスペック要求がかなり厳しく、やはり対応機が必要になるようである。恐らく既存のブルーレイ再生機(従来のブルーレイレコーダーなど)がファームウェア更新などで対応できるものではないようだ。このような状況においては、各コンテンツメーカーにはブルーレイで3Dコンテンツをリリースするさいには、専用再生機を必要とする3D Blu-rayのみではなく、是非ともサイドバイサイドのバージョンもリリースしてほしい。間違ってもハードウェア買換え需要を促進するために、意図的にサイドバイサイドをリリースしないなどのダーティーなことはして欲しくない。

蛇足になるが、このリサーチ中に改めて分かったことは、PS3のハードウェアスペックが如何に高いかである。PS3はすでにファームウェア更新でこの3D Blu-ray対応になっているらしい。仮に3D Blu-rayをどうしても見たくなったら、自分は間違いなくPS3を購入する。3万円弱で3D Blu-rayが再生でき、DVDもアップコンバートされ、そして高精度でゲームも、3Dゲームもできるであるから。ソニー株価は下がり止りだが、買い増しでも検討するか。

 

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