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ペナン島、勝手知ったる場所? [旅の雑感]

ペナン島をプチ長期滞在の場所に選んだ理由は、主に次のようなものであろうか:
  • 勝手知った場所である。
  • 物価が安い。
  • 一応南国。
  • 日本から安価に移動できる。

旅行というものには、今まで訪れたことのない場所に新しい体験を求める場合と、気に入った場所に何度も訪ねる場合があると思うが、今回の自分は後者だった。勝手知った場所で休養を取ることを目的としていたのだ。

 

 

ペナン島という地に初めて訪れたのは約20年前の1988年、当時まだ20代の時に仕事の出張先として訪れたのが最初だった。その直前にしばらく韓国に同 じ仕事で滞在していたが、そこに比べてのペナン島の“南国らしさ”に、到着直後とても心が躍ったことが今でも思い出される。

初めての訪問の際、中継のクアラルンプールの空港からペナン島のチャンギ空港に到着したのは、すでにあたりが暗くなっている頃だった。出迎えの車に乗るとき初めて空港ターミナルの外に出たが、その瞬間に感じた初めての南国の空気、そこに含まれる暑さと湿気、近くの暗い、漆黒の山肌から聞こえてくる獣やらトカゲやらの甲高い鳴き声。そして、そのあと定宿になるジョージタウンのCity Bayview Hotelに到着し、ロビーに一歩足を踏み入れた時に聞こえてきた生バンド演奏の音楽。これらが強烈な南国情緒の印象として自分に飛び込んできた。時期的なこともあるだろうが、韓国の冷えて乾いた寂しい感覚から、南国という熱く湿り気のある賑やかな土地に入ったという感覚が、心をひどく浮かれさせたのである。

初めてのペナン島への滞在は、途中のシンガポールへの短い滞在も含めて、確か数ヶ月に及んだと思う。定宿はジョージタウンのCity Bayview Hotelだが、仕事の場所は本土側の北にかなりのぼった町だった。

仕事のある日は毎日朝早く、日が昇る前にホテルを運転手付きバンで出発した。ペナン島から本土側バタワースへのフェリー移動を入れて、だいたい片道1時間 半から2時間近く掛かっていたと思う。仕事を夕方に終えてジョージタウンに戻って来るときは交通状態に応じて、またはそのときの気分に応じて、朝と同じよ うにフェリーを使うか、またはペナンブリッジを使うかしていたと思う。印象に残っているのは、朝、まだ暗がりの中、ホテルの玄関で車の到着を待つときに聞 こえてくる鳥の声とコーランの調べ、フェリー船内で感じる一日が始まろうというざわざわした雰囲気、そのフェリーデッキで感じる潮風と昇り始める太陽の大 きさ、そして夕方、沈もうとする南国の太陽がとても近くて大きく感じたことなどだ。

仕事の無い週末はバツーフェリンギへ良く出掛けた。週末だけバツーフェリンギのホテルに泊まったりもしたものだ。このときのペナン島滞在は仕事での滞在ではあったが、総じて言えば、出張旅費付きのバカンスみたいな感じがしたものである。
batu ferringi beach 1.jpg
このあと他の仕事でもペナン島を何回か訪れている。それらの滞在は全てがホテル滞在であり、行動もホテル近辺が多かった。また、レンタカーとレンタルオー トバイで島内や本土側を自分でドライブしたことはあったものの、ほとんどは誰かの車に乗っていた。しかし、最初の訪問時の比較的長期の滞在とその後の何回 かの訪問で、このペナン島にはある程度の知識と親近感と土地勘を持っていたわけである。

これが私にとって勝手知った場所としてのペナン島であった。

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