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アブサイ(阿武隈サイクリングロード)について [自転車]

2012年のお正月に今のロード自転車の愛車TM3.1 (Trek Madone 3.1 2012年もの)を購入、乗り始めてからすでに丸4年になろうとしている。プレジャー系の週末ライド主体のローディーの自分だが一昨年から年間の総走行距離目標を立てて健康のためにも出来るだけ乗るようにしている。まぁ~、これと言った特定の趣味や勉強に週末の時間を使って勤しむ訳でもないので健康維持をしながら楽しませてもらいながら時間を潰している、と言ったところではあるが…
一昨年の2013年に最初の目標にした4,000kmを達成、去年は5,000kmの目標を立てて途中までまずまず順調に距離を伸ばして来ていたが10月の初めに多少のっぴきならない事情が発生して年間目標を断念。それでも何とかギリで4,000kmは達成することが出来た。

そして今年であるが当然5,000kmの年間目標を立てて2015年12月6日の昨日時点で4,643kmまで到達し残すところ360km程のところまで来ている。年末まで週末があと3回残っているし、また年末年始の休みの年末数日をライドに充てることが出来そうなので、ほぼ射程圏内というところだろう。

そうは言っても週末だけのライドであるのでそうそう簡単に距離は伸びない。お仕事で週をまたいだ出張があったり週末の天気が悪いなどとなると簡単に進捗が遅れる。

そんな時に距離を比較的容易に挽回出来るのが所謂平地ライドである。住んでいる場所が宮城県名取市の山側であり交通量の少ない裏道的なところを使って山岳方面、所謂宮城蔵王方面にシーズン中は良く行くが、登りがあるとなかなか距離は稼げない。その点、平地ライドは時間さえあればコンスタントに走って距離を稼ぐことが出来るわけだ。仮にゆっくりペースの20km/hr程度で走れば5時間も走ればもう100kmだ。

この平地ライドで良く行くのが南方面だ。名取市の那智が丘という住宅地に住んでいるが、裏道的なちょっとした峠道、樽水ダム脇の峠を越して村田町の菅生に下り、スポーツランドSUGOのモトクロス場脇を通って蔵の街である村田町中心部を経由し、大河原町に入り、一目千本桜として全国にその名を知られる?白石川を越えて角田町に入れば、今日このブログ記事で話題にしたい阿武隈川沿いのサイクリングロードにすう~っと入れる。川沿いの道であるから言わずもがなの平地ライドとなるのである。

この阿武隈川沿いの土手道を自分は平地ライドとして比較的頻繁に使っている訳だが、これまでは限られたスパンの土手道(以降、便宜的にサイクリングロードと呼ぶ)しかライドしていなかった。具体的に申し上げると前述のこの阿武隈川サイクリングロード(以降、アブサイと呼ぶ)へのアプローチの都合上、上流から見て左岸、つまり角田市街地の側しか走ったことが無かった。

それが今回、ちょっとした事でアブサイの右岸側、つまりは亘理町方面側を走ることになった訳だが、端的に言うと、自分はこのアブサイの素晴らしさにノックアウトされてしまったのである。アブサイがこんなにも充実していたという意外性、それを初めて知った喜び、等々からのノックアウトである。

さて、アブサイの自分が知り得ている部分のみの大体のルートを以下にルートラボのデータで載せておく。ご覧頂ければ分かるが総距離76km程度だ。まぁ~白石川も若干入るけど。それと、整備されたサイクリングロードがずっと続くわけではなく、多少の一般道、あるいは川を跨ぐ線路下の若干のダートを含んでいたりする訳であるが…

また、以下の写真の通り、2011年3月11日の東北大震災の津波被害の復興工事が進行中の亘理大橋近辺は多少の迂回が必要であることも申し添えておく。

↓亘理大橋直前であるがサイクリングロードも工事区間に入っており、一旦土手下に降りて一般道を経由して橋を渡る必要がある。
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↓おまけとして、上、亘理大橋近くにあるサイクリングロードの掲示板。こんなサイクリングロードがあったことを地元民の自分は知らなかった訳であり「何たる失策であることか!」(井伏鱒二作の山椒魚より)である。
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さて、さて、このような素晴らしいアブサイを知るに及び、自分は「つなげることの素晴らしさ」に思いを馳せたことをここで披瀝しておきたいと思い、このブログ記事も実はそのためにダラダラと書いて来ている訳だ。

端的且つ直截に述べると「とてつもなく長いサイクリングロードを各自治体が連携して作り上げて欲しい」という希望を持ったと言う事だ。そして、これはアブサイにとどまらず、現在復興工事が進行中の太平洋沿岸の海岸沿いの新たな道路も含まれるのである。従って南は福島、北は青森までのとてつもなく長い距離が含まれるのである。

もはや、アブサイは単なるその一部となろう。通称はミチサイ(みちのくサイクリングロード)になるであろうか。巨大すぎてミチサイはあくまでも総称になる筈であり、多分「今度さぁ~、ミチサイのさぁ~、アブサイ経由の宮城海サイに行ってみない?」とかとなるのである。因みに、宮城海サイは宮城県海岸線サイクリングロードの略称である。

一見バカらしいが「つなげることの素晴らしさ」ってあるのではないであろうか?特に従来型の「モータリゼーション・経済至上主義」的な社会通念から、人生をいかに豊かに生きるかの「生きがい・健康至上主義」的な社会や文化への遷移においては、自転車(あるいはランニング)をどこまでも果てしなく、これら交通弱者への凶器である四輪自動車あるいは自動二輪車と完全に隔離された道・ロードとしてつなげることは、社会的にも今後は求められ賞賛される社会投資となるのではなかろうかと思うのだ。

このような機運が何らかのムーブメントとして起こり、それが自治体、そして国へと発展して実現されることを自分は望むものであるが、自転車を漕ぎながら、はて? 懐古主義の、歴史修正主義の、後ろ向きの、カッコつけぇ~で吐き気覚える変態ナルシスト達の、近隣国家との良好な関係よりも、銭金のためには戦争も起こすし、無垢の子供達が誤爆という行為で無残に殺されているにも関わらず、自分らは強欲と強奪と搾取によって贅沢・スノッブに暮らす資本家によって牛耳られたお国の言いなりになるような… やめておきます。

以上、後進する国家に住む小市民の夢でした。 
 


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コメント 2

bluerider54

なるほど、こんなサイクルロードがあるんですね。話では聞いていましたが、震災でダメになったんじゃないか?みたいに言われて、そうなのか?と思っていました。これからこの国では、すべて自己責任で管理しないとダメかもしれないので、得体の知れない健康食品やら健康グッズに乗せられないで、自転車に乗って健康維持は時節がらあっているかもしれませんね。
by bluerider54 (2015-12-10 08:03) 

Gecko_sings_at_night

bluerider54-san, コメントありがとうございます。

健康維持や改善への取り組み、生活レベルやら収入やら習慣やら嗜好性やらで千差万別だと思いますが、時代とともに重要になってくる事に万人異論はないでしょう。その点においても自転車はもっと脚光浴びて欲しいなぁ~と思います。そうすれば自転車乗りの環境も良くなっていくでしょうし。まぁ~、今の自分は待つのみですね。
by Gecko_sings_at_night (2015-12-10 12:22) 

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